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浦和 4失点終戦 勝負弱さ露呈、まさかの無冠に…

[ 2013年12月1日 05:30 ]

<鳥栖・浦和>後半、クロスに飛び込むも、鳥栖GK林(33)の好セーブに阻まれる浦和・興梠

J1第33節 浦和1―4鳥栖

(11月30日 ベアスタ)
 浦和の悲願は、またも成就しなかった。1―4の完敗。DF森脇はピッチにうずくまり号泣し、原口はぼう然とした。今季加入して12得点を挙げたFW興梠は「去年と同じように大事なところで勝てなかった。補強で入った僕としては何も変えることができず悩むところです」と責任を背負った。

 勝っていれば、首位・横浜に1差と肉薄できた一戦。今季を象徴する「勝負弱さ」で自ら幕を下ろし、ACL圏外の4位まで転落した。

 「前半の出来がそのまま結果につながった」。ペトロヴィッチ監督は前半の失点を敗因に挙げた。15分にCKからの流れで先制点を与えて公式戦4試合連続で追う展開となると、37分には簡単にFW豊田にパスを通されて2失点目。「みんな最初から硬かった」とMF柏木が話したように運動量、球際の激しさなど個人の局面で競り負けた。

 今季リーグ戦で先制した試合は通算13勝3分けの勝率0・812を誇った。一方、先制された試合は4勝4分け9敗と0・235。数字にも表れているように、自らボールを保持してペースを握った時は無類の強さを発揮するが、劣勢に立った時のはね返す力が弱かった。ACLやナビスコ杯も含めて無冠に終わった要因をDF槙野は「メンタルの部分」と分析。そして「何度もリーグでトップに立てる機会がありながら上がれなかった。一人、一人のメンタルを上げないといけない」と来季の課題に挙げた。

 今季ラストマッチはC大阪とアジアの舞台を懸けて戦う。7年ぶりのリーグタイトルはなくなっても、重要な一戦であることに変わりはない。7日の最終戦は14年シーズンへの第一歩でもある。

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