×

ピクシー 名古屋と涙の別れ「ミナサンヲワスレマセン。サヨナラ」

[ 2013年12月1日 08:59 ]

<名古屋・甲府>ホーム最終戦を終え、セレモニーで夫人(右)ら家族と記念撮影する名古屋のストイコビッチ監督(中央)

J1第33節 名古屋0―0甲府

(11月30日 豊田ス)
 ストイコビッチが愛する名古屋サポーターに2度目の別れを告げた。1度目は選手として現役を引退した01年7月。そしてこの日、6年に及ぶ監督生活の最後のホーム戦を0―0で終えた。

 試合後のセレモニーでは日本語で感謝の言葉を口に。「ワタシ ハ ミナサン ヲ ワスレマセン。サヨナラ」と声を詰まらせた。

 08年に就任した指揮官は、10年にはクラブに初優勝をもたらし絶頂期を迎えた。しかし、その後も同じ主力で戦い続けたことで停滞した空気が流れ始める。今季は5月に5連敗を喫し、かつての勝負強さに陰りが見られた。この日も10年の優勝メンバー9人を先発起用し、後半16分から闘莉王をFW起用するも実らず。「勝ちたかったが得点する解決策がなかった」と力なく振り返った。

 指揮官とともに増川、田中隼、阿部ら黄金期を支えた主力たちもチームを去る。来季の新監督には前神戸監督の西野朗氏の就任が決定的。フィジカル担当には神戸のブローロ・コーチ、補佐役としてG大阪の実好礼忠コーチの就任が濃厚で、カラー一変は確実だ。ピクシー時代の終えんは、グランパスが新たな歴史を踏み出す出発点となる。

続きを表示

この記事のフォト

2013年12月1日のニュース