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残留弾決める!大久保 運命のJ1最終戦「勝って終わる」

[ 2012年12月1日 06:00 ]

ボレーシュートを放つ大久保

J1最終節 神戸―広島

(12月1日 ホームズ)
 勝てば生き残る15位神戸は“残留争いの男”大久保嘉人(30)が勝利を宣言。今季のJ開幕を告げた男が、12年を締めくくるゴールでチームを残留させる。

 「最後だから勝って終わりたいね。ガンバが負けて自分たちも負けて残留が決まっても盛り上がりは半減だから。後悔したくないし、自由にやりたい」

 神戸市西区の練習場を後にしたのは、暗闇と寒さがつのる午後6時過ぎ。それでも大久保はハーフパンツ姿で現れると、状況を楽しむかのような笑みを浮かべた。

 開幕のG大阪戦(3月10日、万博)で前半17分に決めた先制弾がリーグ全体でも今季初ゴールだった。その後は度重なるケガもあり、4得点にとどまっているのが現状。8月11日の浦和戦(ホームズ)以来、3カ月以上もゴールの快感から遠ざかっている。

 だが、過酷な状況を楽しむことのできるのが、大久保嘉人というプレーヤーだ。C大阪時代の04年、年間順位で最下位のまま迎えた最終戦のアウェー新潟戦(11月28日)。前半35分に先制点を決めると、同点の後半41分には自ら倒されて得たPKを決めて、劇的に残留を確定させた。

 他会場の途中経過についても、「オレは知りたい。そっちの方が楽だから」と要求した。自分がやるべき仕事も十分に理解している。

 「泥くさくてもいいからゴールが欲しい」

 数々の修羅場をくぐり抜けた背番号10の腹はすわっている。今年も最後の最後で、チームを救う“サヨナラゴール”を狙う。

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2012年12月1日のニュース