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香川 初のトップ下90分もガス欠「余裕なかった」

[ 2012年3月1日 06:00 ]

<日本・ウズベキスタン>後半、タックルを受け倒れる香川(右)

W杯アジア3次予選グループC 日本0-1ウズベキスタン

(2月29日 豊田ス)
 消化不良だった。香川はザックジャパン発足後19試合目にして初めてトップ下で先発したが、結果を残せなかった。

 前半16分にはリフティングしながらボールをキープしてハーフナーにクロス。前半22分には相手DFの股の下を抜く技ありのスルーパスで岡崎のバー直撃のシュートを演出した。随所に輝きを放ったが「余裕がなく、プレーの選択肢が少なかった。周りとの関係もうまくいかなかった」と厳しい表情。W杯予選2戦連続で零敗に終わった責任を1人で背負い込んだ。

 国際Aマッチのトップ下先発は08年6月14日のタイ戦以来、約3年8カ月ぶり。故障明けで招集を見送られた本田に代わり、所属するドルトムントでの定位置に入った。試合前日の練習では左MFに入っており、トップ下起用を知ったのは試合当日。前半途中にボールと逆のサイドの位置獲りが目立ったハーフナーに対し、ボールサイドでのプレーを要求するなど90分を通して連係面に苦心した。

 左足首痛からの復帰戦となった26日のハーノーバー戦に先発して28日に帰国。故障明け、長距離移動、時差、中2日の強行軍と過酷な条件にも苦しめられた。

 初招集の宮市から刺激を受けていた。香川が初めてA代表のユニホームを着たのは今の宮市と同じ19歳の時。当時はJ2C大阪に在籍しており「同じ19歳でも(プレミアリーグでプレーする宮市は)自分の時とは立場が全然違う。伸びしろは凄いし自分もウカウカしてられない」と語っていた。先制されて厳しい展開となったため初共演はお預け。今合宿が初対面の後輩に格の違いを示すことはできなかった。

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