佐々木監督　辛勝に苦笑い「寒いゲームですみません」

＜アルガルベ杯＞開幕前、会見にのぞんだ佐々木監督

アルガルベ杯１次リーグＢ組 日本２－１ノルウェー

（2月29日 ポルトガル・パルシャル）
　佐々木監督は辛勝発進におかんむりだった。格下相手に先制を許す苦しい展開で、なんとか逆転勝ち。「日本は寒いと聞いたが、寒いゲームをお見せしてすいません。まだ冬という感じ。春じゃない」と苦笑いしたが、その目は笑っていなかった。

　現時点のベストメンバーを先発させて、新たな戦術を試した。なでしこの持ち味であるポゼッションサッカーに加えて、練習では縦に速い攻撃にも取り組み「速いパスを使うことで質が変わることを感じてほしい」と意図を説明していた。しかし、パスミスが多い低調な内容に「自分たちで難しいパスを出したりして、相手を見たプレーができていなかった。勝ち点３を取っただけであとは何もない」とダメ出し。消極的なプレーを見せたＦＷ京川を「コラ！」と叱責（しっせき）するなどピッチに怒号が響いた。

　「きょうの試合を無駄にせず、次の試合につなげたい」と佐々木監督。２日のデンマーク戦は、既に控え組中心のスタメンを明言しており、チームの底上げができるかを試すことになる。