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風間八宏氏指摘 遠藤以外の起点つくり攻撃バリエーション増やせ 

[ 2012年3月1日 12:32 ]

<日本・ウズベキスタン>ウズベキスタンに敗れ、長谷部、李、川島、駒野、今野(左から)が肩を落として引き揚げる

W杯アジア3次予選グループC 日本0-1ウズベキスタン

(2月29日 豊田ス)
 【風間八宏はこう見た】日本はホームでありながら、チームで崩す形をつくれなかった。苦戦した最大の要因は、遠藤が良い形でボールを持たせてもらえなかったこと。いつもならば遠藤がパスを受けて前を向いたのを合図に前線の選手が動きだして“攻撃のスイッチ”が入る。しかし、遠藤がウズベキスタンにマークされたために、センターバックの今野と吉田から前線へパスを供給する形にさせられてしまった。

 これでは攻撃のスタート位置が低くなるし、距離が長くなってパスの精度は落ちる。遠藤が起点となるいつもの連係が機能せずにチームで崩せないから、香川、岡崎、長友らが個の力で打開する形になってしまった。香川はトップ下で持ち味を発揮していたが、遠藤から効果的なパスを受けて攻撃をしかける場面はほとんどなかった。

 ウズベキスタンは日本を相当研究していて、司令塔である遠藤を“消す”ことに成功した。最終予選でも他の国が同じような戦術をとってくることは十分に考えられる。遠藤以外の起点をつくり、最終ラインからFWへ直接パスを入れるなど、攻撃のバリエーションを増やせるかどうかが打開のカギとなる。(元日本代表MF)

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2012年3月1日のニュース