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川本治氏が指摘するU―22日本の課題 CBの個人能力に問題あり

[ 2011年6月2日 12:12 ]

国際親善試合 U―22日本代表3―1U―22オーストラリア代表

(6月1日 東北電ス)
 逆転勝ちしたU―22日本代表だが、課題ばかりが目立った。カウンターから先制された前半は山村、山口のダブルボランチが慎重になって下がりすぎていた。2人のポジションが低いことで最終ラインも押し上げられないし、攻撃のサポートができなかった。中盤にスペースができたことで後手後手となり、チームが機能しなかった。

 弱点とされるセンターバックは、やはり個人の能力に問題がある。村松は清水でボランチだし、浜田は浦和で試合に出ていない。山村をDFで起用したり、J2湘南の遠藤を招集するなどセンターバックの組み合わせは再考すべきだろう。また相手ボールを奪った後の処置も気になった。パスか、クリアか、中途半端だった。その点を明確にすれば、ピンチの連続にはならないはずだ。

 攻撃にも改善点はある。前半は足元へのパスばかりだったが、スペースへボールを入れるようになった後半はチャンスが増えた。2点を取った永井のスピードは日本の最大の武器だ。その永井を生かす意味でも、もっと簡単にスペースにパスを送ることも必要だと再認識するべきだろう。 (元ジェフ市原強化部長)

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2011年6月2日のニュース