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加茂周氏が見たペルー戦 ザック流守備は確実に浸透している

[ 2011年6月2日 12:07 ]

<日本・ペルー>前半、激しく競り合う長谷部(右から2人目)

キリン杯 日本0―0ペルー

(6月1日 東北電ス)
 西や安田ら新しい選手が先発で出場したが、主力選手との力の差はやはり大きかった。後半のスタートから入った本田は停滞していた試合の流れを変えたし、長友も長い距離を走ってチームに貢献していた。ただ、その中でも攻守の中心になっていたのは長谷部と遠藤だ。前半は攻撃のリズムがつくれなかったが、後半は2人のうちの1人が上がって攻撃に絡むことで、ゲームをつくっていた。

 選手のコンディションがバラバラの中、わずか2日間の練習で負けなかったことは評価していい。ザッケローニ監督は岡田前監督と同様に確固たる守備の考え方がある。前線と最終ラインの間隔を攻撃時とほぼ同じ距離を保ったまま守備に転じるのがザック流で、3―4―3でも4―2―3―1でも、その間隔が開くことはなかった。守備のコンセプトを選手それぞれに理解させ、責任を与えてプレーさせているからこそ、ザッケローニ監督の不敗は続いていると言っていい。 (元日本代表監督)

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2011年6月2日のニュース