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本人不満も…本田「トップ下」君臨で好機連発!

[ 2011年6月2日 06:00 ]

<日本・ペルー>後半、フリーキックを蹴る本田

キリン杯 日本0―0ペルー

(6月1日 東北電ス)
 ひときわ歓声が大きくなった。後半開始から背番号18がピッチに登場。期待するサポーターの声をMF本田圭佑は感じ取っていた。そして3―4―3から変更された4―2―3―1のトップ下に君臨した。

 後半11分にはペナルティーエリア手前左、約20メートルのFKで直接ゴールを狙った。同39分には長友のパスを受けた後にタックルでバランスを崩したが、すぐさま立ち上がり豪快な左足シュートを放った。ゴールネットを揺らすことはなかったが、存在感を示した。

 中央でタメをつくって両サイドバックのオーバーラップを促すなど攻撃を指揮し続けた。だが流れを変えたとはいえ無得点に終わった。それだけに本田は自分自身に厳しい言葉を浴びせた。

 「(流れを)変えるのは当たり前の中で、その度合いですね。物足りない。1人でもどれだけできるかと思ったけど。サイドのタメとか必要だなと思った」

 1月のアジア杯ではMVPとなり日本を優勝に導いたが、完全燃焼してはいない。決勝の直後には「自分の力で優勝させたわけじゃない。次は本田が優勝させたと思わせたい」と言い切った。それから4カ月。その思いは変わっていない。

 5月29日のロシアリーグ、クバン・クラスノダール戦から中2日の強行軍。前日に帰国したばかりだが自分の力でザックジャパンを勝利に導くことだけを欲していた。だからこそ不満が募った。

 チームに対しても「メンバーが代わっても共通理解がないとダメ」と注文を付けた。9月に始まるW杯予選まで残された国際Aマッチは2試合しかない。次戦7日のチェコ戦では、必ず進化した本田圭佑を見せつける。

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