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鹿島、4連覇逃す…常勝王者が王座から転落

[ 2010年11月20日 18:20 ]

 【鹿島0―0神戸】連戦の疲労なのか、勝ち点を落とせないという重圧なのか。鹿島は立ち上がりから精彩を欠いた。下位に低迷する神戸に痛恨の引き分け。名古屋が勝ったため、常勝を誇った王者は王座から滑り落ち、4連覇を逃した。

 守備的MFの小笠原、中田が前線に絡めず、攻撃に厚みが出ない。ボールを奪われては、神戸の鋭いカウンター攻撃でゴールを脅かされた。後半開始直後には遠藤のパスで興梠が抜け出したが、シュートは枠を外れた。「だめですね、あれを決めないと」と興梠。最大の決定機を決められずに無得点に終わった。
 この試合を含めて、今季は引き分けが11試合を数えた。オリベイラ監督は「見れば分かる通り、主導権を握りながら、チャンスで決め切れていない」。取りこぼし続けた勝ち点が、最後に名古屋との大きな差になった。
 シーズン途中に移籍した内田、李正秀の穴を埋め切れず、大迫ら若手の台頭も期待通りとはいかなかった。主力の高齢化も気になる。岩政は「いろいろな面で個人の力を上げていかないと」と厳しい表情だ。シーズンが終われば覇権奪回を目指す挑戦がまたすぐに始まるが、その道は平たんではない。

 ▼鹿島・オリベイラ監督 毎回勝つことが理想だが、そうはいかない。4連覇ができなかったからといって、世の中が終わったような気持ちになる必要はない。

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2010年11月20日のニュース