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98年の反省?岡田ジャパン、いち早く23人決定

[ 2010年5月10日 18:51 ]

 【W杯日本代表メンバー発表】1カ月後に迫ったW杯に向け、出場各国もメンバー選考が大詰めを迎えている。だが、この早い時期に最終登録23人を決定するケースは見られない。他チームは人数が多めの「代表候補」発表にとどまっている。大方は最後まで見極めて直前に人数を絞り込む算段だ。

 国際サッカー連盟(FIFA)は最大30人の予備登録の締め切りを5月11日、最終登録23人を6月1日に設定している。この段階を踏む選択肢もあったが、あえて岡田監督は先に23人を決めた。
 2月の東アジア選手権3試合や4月のセルビア戦で十分に控え選手を見定められたというのが大きな理由だ。「チーム内で(23人枠を)争うより、敵はカメルーン、オランダ、デンマークだと、そういう雰囲気に持っていきたい」と岡田監督は説明する。
 だが、あるJリーグ関係者は「1998年のことが、岡田さんは相当トラウマ(心的外傷)になっているのだろう」と推察する。岡田監督は自らが率いた12年前のW杯で、大会直前に看板選手とも言えたFW三浦知良(現横浜FC)ら3人をチームから外した。選手本人に与えたショックはもちろん、チームの動揺や周囲の混乱も引き起こした。
 今回は最後に誰かを落とす過酷な作業を回避し、当初からメンバーを確定させたのでは、との見方も根強い。

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2010年5月10日のニュース