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岡田監督が高く評価…達也、逆転選出濃厚!

[ 2010年5月10日 06:00 ]

昨年3月、W杯予選バーレーン戦の田中

 浦和のFW田中達也(27)が、10日に発表されるW杯日本代表メンバー23人に、逆転選出されることが濃厚となった。関係者によると、岡田武史監督(53)はケガが完治した快足FWを高く評価。昨年3月28日のバーレーン戦以来の招集となる達也が、初のW杯で相手守備陣をかき回す。

 関係者の話を総合すると、W杯メンバー23人中、FW枠は5が有力で、岡田監督はケガが完治した田中を選出する方向で調整を進めているという。最終決定は10日午前11時に予定されているスタッフ会議でとなるが、代表復帰となれば、昨年3月28日のバーレーン戦以来、約1年2カ月ぶり。快足FWが満を持して日本代表に帰ってくることになる。
 田中にとって長い1年だった。昨季は腰痛などに苦しみ、リーグ15試合無得点。1年の半分以上をリハビリに費やしたことで、今季は調整法を変更した。オフの練習量を減らし、シーズン入り後も体に違和感を感じたら、すぐ別メニューに切り替えた。浦和のフィンケ監督と何度も話し合いを持ち、試合出場時間も制限。3月6日の鹿島との開幕戦から徐々に時間を伸ばし、W杯メンバー発表前最後の試合となった8日の横浜戦で、今季初のフル出場を果たした。
 今季、田中のプレーを何度も視察した岡田監督は「本当に良くなっている。輝きを取り戻した」と最大級の評価を与えた。田中の離脱中も代表と浦和のメディカル担当は連絡を取り合っており、状態の良さは把握している。今季の代表合宿で田中の招集を見送ってきたのも、万全の状態でW杯を迎えさせるための配慮だった。
 横浜戦から一夜明けた9日、田中はさいたま市内でクールダウンを行い「代表に入れたら光栄ですけど、気にしてないです」と冷静に話した。08年11月19日のカタール戦で先制弾を決めて、岡田監督の更迭危機を救うなど実力は折り紙付き。逆転メンバー入りは、もはやサプライズではない。

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2010年5月10日のニュース