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日韓戦とばっちり…韓国メディアが憲剛挑発

[ 2010年2月23日 06:00 ]

 サッカーのアジアクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は23日に各地で開幕する。2年連続出場の川崎Fはアウェーで城南(韓国)と1次リーグ初戦を行う。22日の公式会見では主将のMF中村憲剛(29)に、韓国報道陣から14日の東アジア選手権韓国戦惨敗に関する質問が飛んだ。中村は、3139日ぶりにJクラブのユニホームを着て川崎Fでデビューする日本代表MF稲本潤一(30)とともに“挑発”をはねのける1勝を目指す。

 中村の表情が一瞬こわばった。公式会見に出席した主将に、韓国報道陣から「日韓戦で負けましたけど、クラブでどう臨みますか?」と質問が飛んだ。14日の東アジア選手権韓国戦で日本が1―3と惨敗した事実を突きつける“挑発”とも受け取れる行為だ。「そういう質問がくると思っていた」という中村は「東アジアは負けたけど、代表は代表。クラブはクラブ。日韓戦の結果は関係ない」と質問者の目を見てキッパリ言った。

 さらに“挑発”は続いた。高畠監督に対しても「日本がW杯ベスト4(の目標)を掲げているが、クラブの監督としてどう思うか?」と全く試合に関係ない質問。指揮官が「日本の実力があれば実現可能」と答えると韓国報道陣から失笑が漏れた。日韓戦で韓国は控え組中心で臨みながら国内組主力で固めた日本に快勝。韓国側が“上から目線”になるのは致し方ない。川崎Fとしては結果でやり返すしかない。

 「ファンや試合を見ている人にとって勝つと負けるでは違う。今、日本の強さを見せる機会はACLしかない。いいところを見せられるように勝つしかない」。そう燃えるのは川崎Fでデビュー戦を迎える稲本だ。G大阪時代の01年7月21日の鹿島戦以来、3139日ぶりに日本のクラブのユニホームを着て公式戦のピッチに立つ。この日のミーティングで相手の分析ビデオをチェック。「2列目の飛び出しと、こぼれ球をどれだけ拾えるか(がポイント)だと思う」とフィジカルの強い城南を相手に、戦うイメージはできた。

 川崎Fは2年連続3度目の出場で過去2度はいずれも8強止まり。初の頂点に向け「勝ち点3を取って帰りたい」と中村。バンクーバー五輪フィギュアスケート女子と同様に、ここでも激しい日韓バトルを繰り広げる。

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2010年2月23日のニュース