×

復帰の仙台「将来のベガルタにとって大事な1年」

[ 2010年2月23日 16:23 ]

 やはり選手の顔は一様に明るい。仙台が7季ぶりのJリーグ1部(J1)に備え、グアムや宮崎で体力、戦術面での調整を進めた。プロ7年目のMF関口は「(J1で)やったことがないので楽しみ。それがモチベーション」と充実の表情だ。

 一昨年は入れ替え戦で無念の敗退。昨季は雪辱のJ2優勝とステップアップを重ねた。就任3年目の手倉森監督は今季を「将来のベガルタにとって大事な1年」と位置付ける。目標とは言わないが指標として1ケタ順位でのフィニッシュを挙げる。「残留争いとかじゃなく、クラブがさらに成長するために向上し続ける精神が必要。大げさじゃなく選手には世界を見てもらいたい」と訴えた。
 堅守速攻のスタイルで天皇杯4強入りした昨季のメンバーに、前大分のMFフェルナンジーニョらを補強してベースアップを図った。指揮官が掲げるのは「活動的で“ボールを握れる”チーム」。ボール保持率を高め、ゲームを主導することが狙い。練習では少ないタッチ数でパスをつなぐ意識付けを求めた。「最高に速いプレーはワンタッチ。見てて楽しいサッカーをしたい」。選手には常々、圧倒的な攻撃で鳴らすバルセロナ(スペイン)の試合のビデオを見せているという。
 シーズンに向けてイレブンの手応えは良好だ。関口は「うちは一体感がある。大崩れすることはない。J1でも通用すると思う」ときっぱり言った。

続きを表示

2010年2月23日のニュース