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信じられない…周囲に慕われた“皇帝”が

[ 2009年8月10日 06:00 ]

ハルケ選手の急死を伝えるマルカ紙

 【エスパニョール ハルケ選手急死】真夏の夜の悪夢のような悲報だった。ハルケ選手が急死するなんて誰が想像したことだろう。新スタジアムのこけら落としのリバプール戦。主将としてチームを率い、喜びと誇りでいっぱいだった彼の笑顔が印象的だっただけに、信じがたい。

 12歳でエスパニョールの下部組織に入り、02年にはU―19スペイン代表で欧州選手権優勝。トップデビューの02年以降は不動のセンターバックとなり、Rマドリードをはじめ、ビッグクラブからも注目される選手となった。残留争いを強いられた昨季、誰もが2部落ちを覚悟していたが、ハルケ選手は「新スタジアムが完成するのに、2部落ちなどさせない」と言って周囲を元気づけていた。エスパニョールの“カイザー(皇帝)”と呼ばれるにふさわしく、いつも闘志むき出しでプレー。その雄姿が見られないと嘆くのは、エスパニョールファンだけではないだろう。彼の冥福を心から祈りたい。(小田郁子通信員)

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2009年8月10日のニュース