松井「やる気も技術も突破力も」魅せた

後半、競り合うグルノーブルの松井大輔

　グルノーブルのＭＦ松井大輔（２８）が８日、ホームで行われたマルセイユとの開幕戦に左ＭＦで先発デビューした。今季の優勝候補を相手に０―２で敗れ「もうちょっと、できたんじゃないかと思う」と悔しがったが、その一方で今後への手応えも得た。

　前半は防戦一方だったが、後半は松井が“らしさ”を存分に発揮。３分に右足ヒールで前方へボールを跳ね上げる「Ａｉｌｅ　ｄｅ　Ｐｉｇｅｏｎ（鳩の翼）」と呼ばれるトリッキーなプレーで相手をかわすと、５分、２６分と果敢にドリブル突破を仕掛け、会場から大歓声を浴びた。後半３６分に退いたが、バズダレビッチ監督は「ダイはやる気も見せてくれたし、技術の質も突破力も見せてくれた」と松井を高く評価した。

　「最初の試合ということでモチベーションが高かったし、ファンのみんなに覚えてもらうというのが一番大事だって思った。まだまだシーズンは続くんで、しっかりとやりたい」。昨季、サンテチエンヌでの先発はわずか１２試合。新天地での復活を期する松井にとっては、今後に期待できる滑り出しとなった。