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本田が歴史変えた!日本人初の開幕2戦連発

[ 2009年8月10日 06:00 ]

前半、攻め込むVVVフェンロの本田圭佑(中央)

 VVVフェンロのMF本田圭佑(23)が歴史を塗り替えた。ホーム開幕戦となった9日のADOデンハーグ戦に4―3―3のトップ下で先発出場。前半37分、後半31分と2ゴールを決め、0―2から引き分けに持ち込んだ。欧州リーグで開幕から2試合連続ゴールは日本人選手で初めて。2節を終えて3得点となり、アヤックスのFWスアレスと得点ランキングのトップに並んだ。

 またしても決めた。2点をリードされた前半37分、右サイドのFWビアナのドリブル突破に合わせ、本田が中央に走り込んだ。クロスに左足ダイレクトで合わせ、地をはうような弾道で突き刺した。1部で2戦連発は08年3月以来、自身2度目。欧州リーグ開幕戦では計6人の日本人選手が得点しているが、開幕から連発は史上初となった。「ボールが出る前から蹴るのは決めていた」。得点へのあくなき執着心で反撃ののろしを上げた。

 後半31分にはFWスハーケンの右クロスをファーサイドに回り込み頭で合わせた。相手GKのキャッチはゴール内と判定されて同点。「僕にしてはまれに見るゴール」。08年5月、ADOデンハーグとの入れ替え戦に敗れて2部落ちしたが、1年3カ月ぶりの対戦で成長した姿を見せつけた。後半44分にはピッチから出ていかない相手の退場選手に歩み寄り、それが発端で両チームの小競り合いに。「いらんことをしてしまった。ただ、サポーターに“やる”という姿勢を見せたかった」。警告は受けたが、主将の自覚でもあった。

 開幕戦後、PSVのルッテン監督は「非常に興味のある選手」と獲得意思を示し、海外から移籍金を尋ねるクラブも出てきた。開幕までに移籍話はまとまらなかったが、評価は一変。残留を望むサポーターは「ALL THE MONEY IS NOT ENOUGH FOR HONDA」(いくらお金を出されても、オレたちの本田は出せない)と横断幕を掲げ、日の丸を振る人の姿もあった。再びサポーターの期待に応え、本田は自らの価値をも高めた。

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2009年8月10日のニュース