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【J1戦力分析】広島 パスサッカー貫き「中位」狙う

[ 2009年2月27日 06:51 ]

2年ぶりのJ1でゴール量産を狙う佐藤寿人(右から2人目)

 2年ぶりにJ1へ復帰する広島は、準備を着々と進めている。昨季、J2で31勝7分け4敗と圧倒的な優勝をもたらした攻撃力を今季も前面に押し出す。布陣はFW佐藤寿を1トップに据えた3―6―1。速いパスワークから連動的なアタックを展開する。トップ下のMF柏木ら中盤の主力は連係に磨きをかけ、右サイドにはタテへの突破力が魅力の新戦力のミキッチを獲得した。

 攻撃力が厚みを増す一方で、DF陣には不安を残す。不動のセンターバックのストヤノフは健在だが、昨季41試合出場の槙野はトルコでの1次キャンプ中に右足首を負傷して開幕が絶望的。森脇も右ひざ痛を抱えているだけに、徳島から古巣に復帰した西河や中島らの補強組の奮闘がカギを握りそうだ。

 今季は中位に食い込むことを現実的な目標にし、上位争いを視野に入れる。ペトロヴィッチ監督は今季の基本戦術を「後方から前線へ速くボールを運びたい」と説明。チーム全員が攻撃の意識を高め、躍進を狙う。

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2009年2月27日のニュース