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カズ最年長!“躍年”42歳へ気持ち新た

[ 2009年2月27日 06:00 ]

サポーターからバースデーケーキのプレゼントを受け取る三浦知良(右)

 【横浜FC4―0東京学芸大】J2横浜FCのFW三浦知良が26日、42回目の誕生日を迎えた。42歳のJリーガーは93年のリーグ創設以来初。この日は東京学芸大との練習試合に今季初めてFWで起用されると抜群の存在感を示し、3月8日開幕の湘南戦出場をアピールした。出場すれば、ラモス瑠偉(当時V川崎)の持つ41歳9カ月5日のJリーグ最年長出場記録を更新する。

 カズが史上最年長Jリーガーとなった。練習後、さっそうとスーツに着替え、高級ボルサリーノにド派手なロングコート姿で約40人もの報道陣の前に登場した。「(ファッションは)皆の期待通りでしょ。これだけ祝福されてうれしいね」。好物おはぎを年齢と同じ42個もプレゼントされると早速、口に運んだ。
 日本サッカーを先頭に立って引っ張ってきたカズをして、42歳の今季を「未知なる世界」と言う。「ただやるだけでは自分も周囲も納得しない。質の高い、プロのプレーを見せたい。試合数は世界的にも多い51。勝てない時もあると思う。そんな時、チームが崩れないよう精神的支柱になりたい」。カズは武者震いしていた。
 東京学芸大との練習試合では従来の右MFではなく今季初めてFWで出場。再三、攻撃の起点となり、好機を量産した。樋口監督も「カズはイメージ通り。フィジカルも42歳とは思えぬ充実ぶり」と目を細めた。現在、J最年長出場記録はラモス瑠偉の41歳9カ月5日。42歳10日で迎える3・8開幕戦(対J2湘南)に出場すれば新たな金字塔を打ち立てることになる。
 42歳を迎え、周囲からは後厄も心配されたが、すでにお札をもらっていることを明かし、心配なしを強調。練習後は静岡から駆け付けた両親と一緒に都内のふぐ料理店で舌鼓を打ち、英気も養った。「過去5年間を見ると(全試合の)60%に勝てば、J1昇格できる。楽しみだね」。新たなキング伝説が始まろうとしている。

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2009年2月27日のニュース