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松本薫、涙こらえ銅…準決勝一本負けも「何も持たないで帰れない」

[ 2016年8月9日 04:57 ]

<柔道女子女子57キロ級>銅メダルを決めるも浮かない表情の松本

リオデジャネイロ五輪第4日柔道女子

(8月8日)
 柔道の女子57キロ級が8日に行われ、前回ロンドン大会金メダリストの松本薫(28、ベネシード)は3位決定戦で連珍羚(28=台湾)を下し、2大会連続メダルとなる銅メダルを獲得した。

 準決勝で敗れ五輪連覇を逃した松本だが、3位決定戦では意地で連珍羚(台湾)を小内巻き込みによる有効で押しきった。

 松本は初戦の2回戦でダボンヌ(コートジボワール)に横四方固めで一本勝ち。準々決勝はパビア(フランス)相手に8分を超える延長戦の末、優勢勝ちした。しかし、準決勝で世界ランク1位のスミヤ・ドルジスレン(モンゴル)に開始24秒に背負い投げで一本負けし、3位決定戦に回った。

 柔道女子の日本人選手では谷亮子、谷本歩実、上野雅恵に続く史上4人目の2大会連続金メダルはならなかった。

 ▼松本 (準決勝で)一度負けているので負けられないという気持ちで戦った。金メダルを目指していたので、どう切り替えようかと思ったが、何も持たないで日本には帰れない。(涙をこらえ)拍手を送ってくれたらうれしい。

 ◆松本 薫(まつもと・かおり)12年ロンドン五輪金メダル。世界選手権は10、15年優勝。全日本選抜体重別選手権優勝4度。世界ランキング5位。得意は大外刈り、小外刈り、寝技。石川・金沢学院東高、帝京大出、ベネシード。1メートル63。28歳。石川県出身。

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