【京都金杯】ステルヴィオ 復活Vへ“眠れる虎”が鋭い伸び!馬具効果で迫力戻る

[ 2022年1月3日 05:30 ]

3頭併せで追い切るステルヴィオ(左)=撮影・郡司 修
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 22年の中央競馬開幕を飾る東西金杯(5日)の追い切りが2日、東西トレセンで行われた。「第60回スポニチ賞京都金杯」出走ステルヴィオは美浦Wコースで鋭い伸び。出走馬唯一のG1馬が意地を見せるか。また「第71回中山金杯」組はアールスターが栗東坂路で好調をアピールした。

 年明けの朝一番、小雪舞う美浦Wコースに登場したのがG1馬ステルヴィオだ。18年マイルCS以来、勝利から遠ざかっている“眠れる虎”は、馬具効果で迫力を取り戻しつつある。太田助手は「コンスタントに使っており、状態はそこまで変わらないが、追い切りではチークピーシーズを着けて、それなりの効果は感じられました」と話した。

 最終リハは僚馬2頭との併せ馬。気分良く後方を追走した。無理のない加速で前との差を詰めると直線は最内へ。ラストはこの馬らしくガツンと加速。ドゥラヴェルデ(4歳1勝クラス)と併入した。馬なりで計時したラスト1F11秒7はさすがの脚力だ。太田助手は「(チークを)本番で着用するかは未定ですが、動き自体は前走よりシャープになった感じがあります」と納得の口ぶりだった。

 戦績も復調を物語っている。昨年1戦目のダートの根岸Sは10着と大敗を喫したが、秋2戦の京成杯AH、スワンSで7、5着。全3戦で着順と着差が良化した。何よりレース中の前進気勢が戻り、同助手は「(前走は)着順こそ振るわなかったが、競馬の内容は悪くなかったです。前走がマイナス12キロで、今回は輸送前で10キロほど増えています」と前向きだった。

 同馬のマイルCS優勝が木村厩舎のG1初勝利。スタッフは人目をはばからず歓喜の涙を流した。あれから3年余り、昨年の東スポ杯2歳S優勝イクイノックスなど、数々の実績馬がステルヴィオの後に続いた。同助手は「冬場で乾燥しており、ノドの方は少し気になりますが、頑張ってほしいです」と厩舎の功労馬を思いやる。多くの素質馬が活躍しており、期待が高まっている木村厩舎の22年がスタート。先陣を切るのはこの馬が似合う。

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2022年1月3日のニュース