【日本ダービー】コントレイルに届け!ノースヒルズ前田代表の“勝利の合言葉”

[ 2020年5月26日 05:30 ]

父の道を行け 無敗2冠へ(2)

インタビューに応じるノースヒルズの前田代表(撮影・坂田 高浩)
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 コントレイルよ、グッドレースを!「第87回日本ダービー」(31日、東京)に無敗の皐月賞馬コントレイル(牡=矢作)を送り込むノースヒルズ代表・前田幸治氏がスポニチ本紙のインタビューに答えた。キズナ(13年)、ワンアンドオンリー(14年)で制した大舞台に挑む心境を聞いた。

 ――コントレイルの馬主名義はダービー馬キズナもそうだったが弟の晋二氏。

 「そうです。(グループの馬主名義には)私、弟、妻、長男、ゼネラルマネジャーの福田、ノースヒルズと現在は6名義。弟(晋二)がキズナとコントレイルの馬主ですが、誰の名義であってもチームなので喜びは同じ。みんなで喜べる分、さらに大きいくらいです」

 ――大観衆が見届けたホープフルSから一転、G1・2勝目となった皐月賞は無観客競馬。

 「コロナウイルスの感染防止が目的の無観客競馬ですから厳粛に受け止めています。自宅でテレビ観戦していましたがゴールした時には家族で大喜びしました。非常に強い勝ちっぷり。内枠を生かす競馬をするのかと思ったが、3~4コーナーで外を回して長く脚を使ったのだから、結果としてダービーに距離の不安はなくなりました」

 ――そのダービーをノースヒルズはキズナとワンアンドオンリーで13、14年に連覇。当時で印象に残っている出来事は。

 「84年に牧場を開場して29年でダービーを勝てた時は我々としても感慨深いものがありました。キズナは東日本大震災から復興を目指すシンボルとなる馬名であったし、また(武)豊君が復活を示したあの言葉(僕は帰って来ました)も大々的に報じられました。翌年のワンアンドオンリーは橋口弘次郎調教師にとって悲願のダービー制覇。いずれも感動的な人間ドラマがあったように思います」

 ――オーナーブリーダーとしての原動力は?

 「私の仕事はグランドデザインを描くだけで、あとはその道のプロフェッショナル、スペシャリストに託しています。ノースヒルズには(北海道の生産牧場の)新冠と(1歳馬の中期育成などの)清畠があって、大山ヒルズ(鳥取県)では本格的な育成調教を行う。それぞれのステージで全スタッフがホースマンとして携わっています。オーナーブリーダーとして最初の10年は失敗続きでしたが、今は実を結んできたことを実感できています」

 ――クラシック2冠を前にして今の心境を。

 「私はG1のパドックで必ずジョッキーに“グッドレースを!”と声を掛けて送り出していますが、今年は無観客のダービーなのでそれができない。その思いが届くようテレビを見ながら、胸の中ではいつものように声を掛けておきます」

 ◆前田 幸治(まえだ・こうじ)奈良県出身。官公庁及び民間大型プラントの総合エンジニアリング業「アイテック株式会社」(グループ総従業員2800人)代表取締役会長。34歳で馬主となる。オーナーブリーダー(馬主兼生産者)「ノースヒルズ」代表。84年、北海道新冠町に牧場を開場。JRA・G1はグループで24勝。ダービーは13年のキズナ、14年のワンアンドオンリーで2連覇。

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