【フェブラリーS】長岡G1初騎乗!相棒ケイティブレイブと「恩返し」

[ 2020年2月21日 05:30 ]

ケイティブレイブでG1フェブラリーSに初騎乗する長岡禎仁騎手
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 感謝の思いは結果で示す。20年G1開幕戦「第37回フェブラリーS」(23日、東京)の出走馬16頭が20日、確定。ケイティブレイブ(牡7=杉山晴)と初コンビを組む長岡禎仁(26)はデビュー9年目にしてG1初騎乗。3年前の落馬事故後、低迷が続いた若武者が関西移籍でつかんだ千載一遇のビッグチャンスを生かせるか。付きっきりで調教をつけてきた相棒と共に人馬一体で夢の舞台に挑む。

 9年目でようやくつかんだ大舞台。ケイティブレイブとのコンビでG1初騎乗を果たす長岡は「オファーを頂いた時は本当に、本当にうれしかった」と喜びを隠さない。「ただ、それ以上に責任が大きかったので緊張も凄かった。でも、今はほとんど緊張はない。馬の力を信じて悔いが残らないよう乗るだけ。最大の恩返しは結果を出すこと」。26歳の若武者らしく力強い言葉を並べた。

 努力が実を結んだビッグオファーだ。12年に騎手デビュー。所属先は「甘えを捨てたい」と実家の和歌山から遠い美浦を志願した。初年度は1勝止まりも、14~16年は10勝以上挙げて存在感を示した。しかし、17年4月の落馬事故で腎臓破裂の大ケガ。懸命なリハビリを経て5カ月で復帰したが乗り鞍は激減した。

 「悩んだ。少しでも乗り鞍を増やしたかった」。昨年5月、栗東・高橋亮厩舎に所属を変更。状況が好転する確証はなかったが、「やらない後悔よりやって後悔」と自らに言い聞かせた。関西へ移籍後、毎朝調教を手伝ってきた杉山晴厩舎で出合ったのがケイティブレイブだった。これまでは調教パートナーとしてレースは外から見守ってきたが、今回は鞍上として共に戦う。

 今年未勝利で通算でも62勝。フェブラリーSに騎乗するジョッキーの中で群を抜いて勝ち星は少ない。だが、相棒はメンバー最多12勝を挙げているブレイブ。堂々と胸を張って乗るつもりだ。「調整は順調。持っている力を出し切ればいい結果につながる。気持ち良く走らせてあげられれば…。やれるだけのことはやってきたつもり」。杉山晴師も「彼の起用は(瀧本和義)オーナーと相談して決めた。普段から調教に乗ってもらっているのでね。悔いなく頑張ってほしい」と温かく背中を押す。JRA所属の騎手が平地G1で、その年の初勝利を挙げたことはグレード制が導入された84年以降一度もない。人馬一体が起こす奇跡のドラマに注目だ。

 【最近の栗東への移籍】
 ▼国分優作(29) 09年3月デビュー。美浦・国枝厩舎所属だったが栗東トレセンに顔を出すうちに関係者から信頼を得るように。11年3月に栗東移籍。14年小倉2歳S(オーミアリス)で重賞初制覇。

 ▼中谷雄太(40) 98年3月、美浦・高松厩舎からデビュー。00年の12勝をピークに白星から遠ざかり、07年には年間0勝の辛酸もなめた。栗東・矢作師との出会いを機に関西馬への騎乗が増え、15年5月に栗東移籍。16年には25勝をマークした。

 ◆長岡 禎仁(ながおか・よしひと)1993年(平5)9月25日生まれ、和歌山県出身の26歳。競馬サークルと無縁の家庭で育ったが、競馬場の華やかさに憧れて騎手を志す。12年に競馬学校を卒業し、アイルランド大使特別賞を受賞。美浦・小島茂厩舎所属でデビューし、フリーを経て現在は栗東・高橋亮厩舎所属。JRA通算2005戦62勝(重賞は6戦0勝)。

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