“女性NO.1”リサ・オールプレス、狙う世界NO.1

[ 2019年2月15日 05:30 ]

世界NO.1騎手を狙うリサ・オールプレス(撮影・平松さとし)
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 【競馬人生劇場】15、16年と2年連続短期免許で来日したリサ・オールプレス騎手。さらにさかのぼること13年、02年にもリサ・マンビー騎手(結婚前の旧姓)として、来日経験があった。

 女性騎手ながら自国ニュージーランドではリーディングも獲得した。しかし、彼女自身、次のように語っていた。「ニュージーランドの男性騎手は比較的、体が大きい人も多く、私のような小柄な騎手は需要があるの」。つまり彼女の本拠地の競馬は必ずしも男性社会ではないと言い「そういう意味では恵まれている」と続けた。

 それでも彼女はそんな自国を出て積極的に海外でも騎乗した。日本の短期免許こそ自国のシーズンオフを利用したものだったが、シンガポール遠征などは長期にわたって敢行した。

 その原動力になった出来事が13年にあった。あるレースに乗った際、彼女と仲の良い女性騎手A・マンディー騎手が目の前で落馬した。マンディー騎手はその後、意識を取り戻すことなく息を引き取った。

 「騎手というのはいつ幕が下りるか分からない仕事。命があるうちにどんどんチャレンジしていかなくてはいけないと痛感しました」

 日本へは「男性社会であることを覚悟して」の遠征だった。「シンガポールでも女性騎手は他にいませんでした。日本も女性に厳しいのは承知していました」。それでも挑んだ理由を次のように語った。

 「私はNo・1女性騎手を目指しているのではありません。No・1騎手を目指しているんです」

 今週末のフェブラリーSでついにG1騎乗を手にした藤田菜七子騎手。男性社会を百も承知で飛び込んで来た彼女が、オールプレス騎手のように羽ばたくことを期待したい。(ターフライター・平松さとし)

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