【フェブラリーS】戸崎、菜七子Vへの秘策 コース攻略法

[ 2019年2月15日 05:30 ]

戸崎圭太(撮影・郡司 修)
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 テン乗りの藤田菜七子(21)が初G1に挑むコパノキッキング(セン4=村山)にとって、過去2敗を喫している芝スタートは大きなポイントになる。舞台となる東京ダート1600メートルを得意にしているのが本紙の毎週土曜付にコラム「KEITA〜LK」を連載している戸崎圭太(38)。JRAに移籍した13年3月以降、騎手別1位の67勝をマークしている“府中ダートマイルの達人”が、コースの特徴を語ってくれた。

 ポイント(1)芝スタート 砂の頂上決戦であるフェブラリーSだが、舞台となる東京ダート1600メートルはコースレイアウトの都合で、スタート直後には芝を走るという大きな特徴がある。芝の2コーナーを斜めに横切る形のため枠順によって走る距離は異なるが、最内でも97メートルとかなりの長さ。戸崎は「大きなポイント。芝スタートが苦手な馬は勢いがつかない。芝とダートではフットワークが違い、適性の差が出てしまうところだと思う」と、その重要性を強調する。

 ポイント(2)徐々に落ち着く流れ スタートから3コーナーまでのバックストレッチは642メートル。どんな流れになりやすいのか?「ゲートを出て位置を取りにいく馬が多いので前半は速くなりやすいが、3コーナーまでが長いしコーナーも緩やかなので、4コーナーまでに少しずつペースが落ち着いていく感じ」と戸崎。広々とした東京ならではの独特な展開。スムーズな対応が求められる。

 ポイント(3)コース取りは馬の性格次第 ペースが落ち着くため、4コーナーでは馬群がぐっと固まりやすい。そこで問題になるのが、いわゆる“キックバック”だ。芝と異なり、ダートでは前の馬が蹴り上げる砂の影響も少なくない。「砂をかぶって嫌がる馬もいれば、大丈夫なタイプ、むしろやる気を出すタイプもいる。馬群に入れるのか、外を回すのかは、それぞれの馬の性格次第」と戸崎。パートナーとの綿密なコミュニケーション、そして瞬時の判断が必要となる。

 ポイント(4)切れ味が必須 どの馬も脚がたまった状態で最後の直線を向きやすいコース形態。となれば、求められるのは瞬発力だ。戸崎は「僕のイメージとしては、速い脚を使えないと対応できない気がする。メリハリの利いたレースができるタイプが合うコース」と断言する。今回騎乗するサンライズノヴァは当舞台【4102】と抜群の好成績。「後ろから行く馬はワンターンのコースの方が合うのは確か。コーナー4つの中山などでは中団くらいにつけないと厳しいが、東京は直線も長いので4コーナーまで我慢できるし、後ろからでも十分届く」と、適性の高さに太鼓判を押している。

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2019年2月15日のニュース