【菊花賞】手塚師 初の牡馬クラシック制覇!マンハッタンカフェ以来17年ぶり関東馬

[ 2018年10月22日 05:30 ]

菊花賞を制したフィエールマン(撮影・岩崎 哲也)
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 予感があった。長距離輸送を乗り越え、4キロ増。パドックを堂々と歩くフィエールマンを見て手塚師は勝利を確信した。表彰式やインタビューに備え、予約した新幹線を約1時間遅らせて予約し直した。「4角で一瞬、前が詰まったが、その分、最後の脚につながったね」。いつも冷静な指揮官は13年朝日杯FS(アジアエクスプレス)以来のJRA・G1・4勝目の喜びに浸った。

 4戦目での菊花賞制覇は46年アヅマライ、87年サクラスターオー(ともに菊が6戦目)を更新。近年、休み明けで菊に挑んだ馬は惨敗続きだったが、あらゆる不利なデータを全て覆した。「体力以上にレースで走ってしまう面がある。前走はレース当日がかなり暑く、体も減って消耗していた。賞金を加算できたことで早い段階で菊一本と決めた」。常識破りのローテが奏功した。

 関東馬の菊花賞Vは01年マンハッタンカフェ以来、17年ぶり。「懐かしい馬名ですね。関東馬の連敗を止められて本当にうれしい」。ついに表舞台へと出た天才型ホース。次走が気になるが「消耗の激しい馬。今回もかなり体力を使っていると思う。体調をよく見てオーナーサイドと決めたい」。明確な答えは保留したが有馬記念(12月23日、中山)は視野に入れている。関東の新星は無限の可能性を秘めている。

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2018年10月22日のニュース