【阪神7R】服部 144戦目で初勝利!史上2番目スロー記録

[ 2018年9月9日 05:30 ]

JRA初勝利を挙げた服部寿希
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 待ち焦がれた瞬間がついにやって来た。今年3月3日にデビューした服部寿希(19=栗東・湯窪)が8日、阪神7Rを7番人気アロマティカス(牡4、湯窪)で制し、初騎乗から190日目、144戦目でJRA初勝利を挙げた。

 「これまでたくさん乗せてもらいながらチャンスをものにできていなかったので、ホッとしています。競馬学校時代からお世話になってきた所属厩舎の馬で勝てたのが何よりうれしい。最後の直線は前の馬をかわすことに必死でした」

 144戦目での初勝利は菅原隆一(208戦目)に次いで、JRA史上2番目に遅い記録。大難産の末の1勝だった。

 競馬ファンの父の影響もあり、中学時代に騎手の道を目指すことを決意。しかし、中学3年時の騎手課程試験に失敗。東関東馬事高等学院(千葉県八街市)に入学し、再受験でJRA競馬学校に合格した。15年4月の騎手課程第34期生の入学式では新入生代表として宣誓。また、昨年10月の競馬学校での模擬レース第2戦では、現役ジョッキーの松山、菱田、松若をも抑えて1着。有望株として注目されていたが、今春デビュー後は同期の西村淳也と山田敬士が白星を重ねる中、1人取り残されてきた。

 「(同じレースで騎乗した)鮫島駿騎手から“おめでとう”と言っていただいて、初勝利の実感が湧いてきました。もう1勝、また1勝と勝ち鞍を重ねていけるよう頑張ります」

 143連敗は決して無駄ではない。服部の騎手人生はここからが始まりだ。

 ◆服部 寿希(はっとり・としき)1999年(平11)3月9日生まれ、愛知県出身の19歳。栗東・湯窪幸雄厩舎所属。18年3月3日、小倉1RクリノモリゾでJRA初騎乗。目標とする騎手は幸英明。特技は水泳。血液型A。1メートル57、44キロ。

 ▼湯窪調教師 指示通りの騎乗ではなかったんですけどね(苦笑)。でも、4コーナーでスペースが空いた時に、“そこへ突っ込め”と思った所に行ってくれた。勝負事はやっぱり勝たないと駄目。

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2018年9月9日のニュース