【大井・JDD】ルヴァンV 3歳ダート王!ミルコは成長称賛

[ 2018年7月12日 05:30 ]

<ジャパンダートダービー>レースを制したルヴァンスレーヴ(左)右は2着のオメガパフューム(撮影・沢田 明徳)
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 3歳ダート王決定戦「第20回ジャパンダートダービー」が11日、大井競馬場で行われ、1番人気ルヴァンスレーヴが後方から大外を回って直線一気に抜け出し、交流G1・2勝目。ユニコーンSに続く完勝で世代最強の力を証明した。中団から伸びたオメガパフュームが2着。地方馬最先着は的場文男騎乗のクリスタルシルバー(4着)だった。

 全日本2歳優駿を圧勝した2歳王者が改めて世代トップの力を証明した。

 スタートが遅いのはいつものこと。ルヴァンスレーヴとM・デムーロのコンビは、出たなりで後ろから3番目。ドンと構えた。リズム良く馬群の後ろを追走し、大外を回って3角から徐々にエンジン点火。4角を回った時点で9番手だったが、直線は1頭だけ別次元の末脚。悠々と外を駆け抜け、1馬身半突き抜けた。

 「本当に素晴らしい馬。初めて乗った時もビックリしたけど、そこからどんどん成長している。最後まで凄くいい脚を使った。前につけても、後ろから行ってもいい。瞬発力もあり、距離もこなせる。何でもできる」。他馬を全く寄せ付けない強さに夏仕様の丸刈りヘアになったデムーロも“脱帽”の様子。「頭が良くて気持ちが負けたくないという馬。まだ体は緩くてできていないから、さらに成長してくる」と大きな期待を寄せた。

 デビューから6戦5勝。唯一、伏竜Sで2着に敗れたドンフォルティスに、きっちり借りを返し、堂々と3歳ダート王を襲名した。今後は「間隔が詰まっていたし、いったん休養です」と萩原師。馬主のG1レーシング吉田正志代表は「まだ右回りだと手前を替えるのに少し手間取ると、ジョッキーが話していた。左回りならもっとはじける。距離もこなせる。今後は堂々とチャンピオンとして向かいます」と笑顔で締めくくった。

 ◆ルヴァンスレーヴ 父シンボリクリスエス 母マエストラーレ(母の父ネオユニヴァース) 牡3歳 美浦・萩原清厩舎 馬主・G1レーシング 生産者・北海道白老町の社台コーポレーション白老ファーム 戦績6戦5勝(南関東2戦2勝) 総獲得賞金1億4008万4000円。

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