【スプリンターズＳ】ミスターＸ　メラグラーナ良馬場なら◎

　中山１１Ｒ・スプリンターズＳはメラグラーナ。４歳で迎えた昨秋に才能が開花した。条件戦を連勝すると、１２月ラピスラズリＳを制覇。返す刀でオーシャンＳを鋭く差し切って重賞初制覇を飾った。好走続きの間に唯一、大敗した京阪杯（１４着）は道悪が全て。今年に入っての高松宮記念（１０着）、ＣＢＣ賞（１０着）も雨が響いて武器の切れ味は影を潜めた。

　待ち望んだ良馬場で開催された前走・セントウルＳ（４着）は４角１１番手からメンバー最速の上がり（３Ｆ＝３２秒４）を披露。好位で運んだＶ馬ファインニードルには０秒２差及ばなかったが、やはり良なら切れると証明した。約２カ月の休み明けを叩かれ、良馬場濃厚の本番はいかにも伸びそうだ。

　前述のオーシャンＳを含め、中山６Ｆ戦は３戦３勝。５３０キロを越える大型馬だが、その器用さでトリッキーなコースの４角付近から余すことなく末脚を使い切ってきた。トップジョッキー戸崎の手綱でいざＧ１初勝利へ。馬単（９）から（２）（３）（５）（６）（８）（１３）へ。