【馬券顛末記】やはり夢は夢でしかなかったのか…ラインミーティアは13着

[ 2017年10月1日 16:48 ]

 やはり夢は夢でしかなかったのか。中山競馬場でのファンを巻き込んだ“西田コール”さえイメージした◎ラインミーティアだったがゲートで出遅れ、思わず目を閉じてしまった。あまりにもタイミングが悪すぎる。直線懸命に追い上げる姿が痛々しかった。

 13着。勝負馬券の3連単、3連複、馬単は即座に破り捨て阪神競馬場のゴミ箱に放り込んだが、西田応援の単複「頑張れ馬券」だけはポケットに仕舞った。この馬名入りの馬券は記念に取っておくとしよう。

 驚かせたのはゴール前で外からカッ飛んできたレッドファルクス。鞍上確信の差し切り。一撃で決められた。それ以上に目を丸くしたのは桜花賞馬レッツゴードンキの頑張り。絶好の内枠とレースの流れ。確かに条件が揃ったが、仕上がりに関して言えば明らかに“途上”に思えたからだ。

 1週前に過酷とも思える栗東CWコース6F76秒1の驚ガク時計を叩き出すハード調教を消化。最終追い切りも彼女なりに動いていた。しかし春のヴィクトリアマイル(11着)以来となる実戦。100%にはほど遠かったはず。桜花賞馬が大舞台で見せた意地と底力に脱帽だ。鞍上岩田の手綱さばきも素晴らしかった。 

 もう1頭、言及したい。シンガリ16番人気ながら4着に食い込む力走を見せたスノードラゴンだ。すっかり白くなった馬体。9歳馬の奮闘が胸を打つ。当方、昭和39年生まれの52歳。明らかにピークを過ぎたポンコツ記者もまだまだ終われないと思った。 

  (大阪・競馬担当オサム)

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2017年10月1日のニュース