【凱旋門賞】日本馬初優勝ならず!エネイブルが圧勝 サトノダイヤモンドは15着

[ 2017年10月1日 23:10 ]

凱旋門賞で15着に終わったサトノダイヤモンド(右端)
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 世界最高峰のG1「第96回凱旋門賞」(芝2400メートル)は1日、フランス・パリ郊外のシャンティイ競馬場で行われた。日本から遠征したサトノダイヤモンド(牡4=池江厩舎、父ディープインパクト、母マルペンサ)とサトノノブレス(牡7=池江厩舎、父ディープインパクト、母クライウィズジョイ)は敗れ、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇はまたもお預けとなった。

 勝ったのはL・デットーリ騎手騎乗の1番人気エネイブル(牝3=J・ゴスデン厩舎)。先行策に出て他馬から徹底マークされたが、直線で差を広げる圧勝でG1・5連勝をマークした。2着にはクロスオブスターズ、3着にはユリシーズが入った。一方のサトノダイヤモンドは中団から外目を通って進出したが、直線で失速し18頭立ての15着に沈んだ。サトノノブレスは16着。

 今年の凱旋門賞は昨年に引き続きロンシャン競馬場が改修中のためシャンティイ競馬場での開催。前哨戦のフォワ賞(G2)で4着と6着に敗れたサトノダイヤモンド、サトノノブレスは、本番でも1920年の創設から優勝を独占してきた欧州馬の“壁”を破ることはできなかった。

 同レースに日本馬が出走したのは昨年のマカヒキ(14着)に続き2年連続。1969年のスピードシンボリの初参戦以来、昨年までに延べ20頭が出走し、1999年のエルコンドルパサー、2010年のナカヤマフェスタ、12、13年のオルフェーヴルの2着が最高だった。今年出走した2頭の父ディープインパクトも06年に3位入線しながら失格となった。

 ダイヤモンドの鞍上のC・ルメール騎手は初めての凱旋門賞制覇ならず。1999年にフランスで騎手デビュー。15年にM・デムーロ騎手とともに、外国人として初めてJRA騎手免許を取得し、フランスの騎手免許を返上した上で日本で騎乗を続けている。管理する池江師は12年オルフェーヴル(2着)、アヴェンティーノ(17着)、13年オルフェーヴル(2着)に続いて3度目の挑戦だったが、勝利を手にすることはできなかった。

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