【女子競輪卒業記念】在校成績トップ鈴木、卒記クイーン譲れん!

[ 2016年3月24日 05:30 ]

女子5回生の卒記チャンプを目指す鈴木

 日本競輪学校(滝沢正光校長)の男子109回生徒(50人)と女子5回生徒(22人)の卒業記念レース初日が23日、静岡・伊東競輪場で行われた。女子は予選3回戦を行い、在校成績(23日現在)1~7位の7人が24日の決勝戦(15時01分発走)進出を決めた。一方、男子は予選2回戦を行い、24日の午前中に準決勝、そして勝ち上がった9人で14時26分から決勝戦が争われる。

 ナショナルチームで活躍している自負がある。鈴木奈央は昨年2月、タイで開催されたアジア選手権で女子ジュニア3冠(チームパーシュート、スクラッチ、ケイリン)に輝いた逸材。星陵高では13、14年の全国高校選抜自転車競技で史上初の2年連続2種目制覇(500メートルTT、ケイリン)を成し遂げるなど、アマチュア実績で抜きんでた存在だ。自転車競技歴10年を超えるホープは「競技と競輪の両立を目指している。日本の競輪で1位にならないと世界では戦えないですから」と言い切った。

 小2からロードレーサーに乗り始めた。水泳やバレーボールに汗を流した時期もあったが「タイムが伸びる自転車が一番楽しかった」。高校からトラック種目に専念。ガールズ5回生では堂々の在校トップの好成績を残した。

 「小さい頃から自転車で五輪に出るのが夢」と話す19歳。東京五輪の自転車トラック競技は伊豆ベロドローム(伊豆市)での開催が決定している。静岡県富士市出身の鈴木は「地元で行われる東京五輪に必ず出場したい。競技でも競輪でも勝てる選手になりたい」。4年後に輝くため、まずは卒記クイーンの座とともにNo・1の称号をつかみ取る。

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