【有馬記念】(7)ゴールドアクター 仕上り上々「リラックスしてる」

[ 2015年12月27日 05:30 ]

 ゴールドアクターは土曜朝、坂路1本(4F69秒6)を元気いっぱいに駆け上がって最終調整を終えた。調教師席で見届けた中川師は、コーヒーカップを手にひと息。「リラックスしているね。アルゼンチン共和国杯(1着)の時より、もう一段階良くなってきた感じ」と目を細めた。

 デビュー前は決して目立った存在ではなかった。「スタミナがありそうとは思っていましたが…。古馬になれば走ってくれるかな、というくらい」とトレーナーは苦笑い。それでも「2戦目(未勝利4着)で“これは”と思った。出遅れて最後いい脚を使ってくれましたから」と振り返った。昨年の菊花賞3着後、トモ(後肢)に疲れが出たため今夏までじっくり休ませた。無理使いせず、大切に育てられてきたことが今の充実につながっている。

 3連勝で迎える大一番。「弱いところがあったので、よくここまで来たなという感じ。G1だから使えるだけでありがたいですよ」と、どこまでも謙虚な中川師。ゴールドシップのラストランに注目が集まっているが、もう1頭の「ゴールド」からも目が離せない。

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2015年12月27日のニュース