【中山金杯】ジャスタ日の出の勢い 昨年大躍進、須貝厩舎の成長株

[ 2013年1月4日 06:00 ]

絶好調の須貝厩舎が送り出すジャスタウェイ(左)は軽々と併入

 新春を飾る東西金杯の追い切りが3日、美浦、栗東トレセンで行われた。中山金杯では昨年重賞9勝と大旋風を起こした須貝師が送るジャスタウェイが坂路でパートナーと楽々併入。暮れの朝日チャレンジCを熱発で回避した不安を一掃し、昨春アーリントンC以来の重賞2勝目の期待が高まった。

【中山金杯】

 昨年、大躍進を遂げた須貝厩舎がいきなり有力馬で東上。中山金杯にジャスタウェイを送り込む。最終追いは坂路で併せ馬。4F56秒0~1F14秒0で、マコトリヴァーサル(4歳準オープン)と併入した。須貝師は「いいなあ~」が第一声。順調な仕上がりをアピールした。

 「もう実質的な追い切りは済ませてあるし、こんなもんで十分」

 年末の朝日CCを直前の発熱で回避したが、すぐに乗り込みを再開。坂路でコンスタントに時計を出してきた。最後の微調整で態勢は整った。

 今回のポイントは2000メートルに対応できるかどうか。勝ち鞍はマイルまでにとどまっている。昨秋の天皇賞・秋では6着。その結果を「内田君は(敗因は)距離じゃなくてメンバー、と言っていたから」とトレーナー。ジョッキーとはG1・3勝ゴールドシップでもコンビを組む間柄とあって、言葉に信頼感がにじむ。当時は古馬一線級と差があったということだ。それから2カ月ちょっとながら伸び盛りの明け4歳馬。須貝師は「古馬になりだして良くなってくるタイプと思っていた」と前置きして、目下の充実ぶりを伝えた。

 「ひと息入れて体が良くなっている。今はメンテナンスに時間がかからない。以前は1回使うとガタガタになっていたけど、今は回復力が凄い。力を付けているのは確か」

 ハーツクライ産駒らしい成長力が充満している。56・5キロのハンデは「0・5キロ余計」と須貝師は指摘。だがそんな小さな不安を吹き飛ばすほどの勢いがある。

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2013年1月4日のニュース