“ミツオーの遺伝子”今年デビュー

[ 2013年1月4日 06:00 ]

北海道で種牡馬生活を送るアジュディミツオー

 【地方競馬です!!】フリオーソとボンネビルレコードが引退した12年。だが、終わりは始まり。13年は新しい時代の訪れを目撃できそうだ。地方競馬史上にさん然と輝くG1馬アジュディミツオー(牡12)の子供たちが今年、いよいよデビューする。

 東京大賞典連覇を含むG1・5勝。地方馬として初めてドバイWCに出走(6着)。現在は北海道新ひだか町アロースタッドで種牡馬生活を送るミツオー。引退から3年。現役時代の迫力ボディーは、さらに一回り大きくなった。何より変わったのは、ライバルを威嚇するように、にらみつけていた目。猛獣と呼ばれるゆえんでもあったその目は、私が見学した時は、実に穏やかな光をたたえていた。ただ、スタッフの塩貝さんによれば、種付けシーズンは目つきが鋭くなり、どんな牝馬も絶対に放さないそうだ。猛獣ぶり健在だ。

 種付け初年度の10年生産の22頭は、馬っぷりがいいと評判。現役時にミツオーを管理した川島正厩舎にも入厩予定だ。中でもベルモントギルダー、ベルモントストームの弟は「凄くいい体で走りそうな雰囲気」と師の評価も高い。かつて砂上を沸かせた遺伝子が、時を経て新たな時代の到来を告げるか。デビューが待ち遠しい。(秋田 麻由子)

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2013年1月4日のニュース