【天皇賞・秋】オウケンブルースリ好リズムで緩急自在

[ 2009年10月30日 06:00 ]

離れで同居している、音無厩舎のオウケンブルースリ(左)と池江郎厩舎のサクラオリオン

 ターフライター平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」。京都大賞典を制したオウケンブルースリの手綱を取る内田博幸騎手(39)を直撃した。

 ――オウケンブルースリの前走(京都大賞典1着)は久々で59キロを背負っての競馬でした。
 内田 久々だったけど仕上がりは良かったので、あとは負担重量を考えてあまり負荷をかける競馬はできないと考えていました。具体的には中団につけたいと思っていたんです。
 ――しかし、少しフラつくようなスタートに。
 いえ、あのくらいは問題ありません。確かにいいスタートではなかったけど、出遅れてはいません。
 ――スタート後、少し手を動かしたが後方になりました。
 先ほど話したように中団につけたくて手を動かしました。でも思った以上に(速いペースで)流れたので後方になりました。
 ――最初のコーナーで窮屈な位置に入ったが、馬群の中に入っても動じない?
 そうですね。そのあたりは心配する必要はありません。ただ、包まれたくなかったので向正面では外に出しました。
 ――徐々にアクセルをふかしながら進出していったように見えました。
 重量を背負っていたので直線だけの競馬では厳しいかと思い、少しずつアクセルを踏んでいった感じです。ただ、無理に上がっていったわけではありません。
 ――追われるといつものように首を上げながらも59キロを背負っているとは思えないほどよく伸びた。
 はい。乗っている僕もびっくりしました。首が高くなるフォームはいつも通りなので問題ありません。最後の伸びは菊花賞を思い出す感じで、京都コースが合うのかもしれません。
 ――今回は東京。昨年のJCでは直線での反応がいまひとつ。勝ち馬に外からうまく前に入られた。
 4月にデビューして、夏場も休むことなく走っていました。それで、多少疲れがあったのか追ってからモタついたため、後手に回ってしまいました。
 ――同じ左回りの新潟では問題なかったけど、JCの時は手前(軸脚)もなかなか替わらなかった。
 そこは大した問題ではありません。当時は3歳で初めて古馬相手のG1出走。それで5着まできたのだからむしろよく走っていたと思います。
 ――週末は雨予報。阪神大賞典は道悪で7着。
 腰に甘さがある馬なので良馬場の方がいいのは確かだと思います。
 ――33秒台の上がりになることもあるレース。
 速い上がりになるということは前半の流れは緩いということ。そうなればある程度の位置につけられると思うので心配ありません。
 ――速い流れについていけますか?
 リズムを崩すことなく走らせてあげればペースの緩急には対応できるタイプ。強い相手がそろうけど、いいリズムで走らせてあげれば結果はついてくると信じて乗るだけです!

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2009年10月30日のニュース