【天皇賞・秋】オウケンブルースリ上がり3F自己ベスト

[ 2009年10月30日 06:00 ]

 【男の意地魅せます】木曜朝に追い切りを終えたエイシンデピュティの野元師は「2、3番手でもいい馬」と、できれば逃げたくない様子。宝塚記念を逃げ切ったデピュティが控えるとなると、展開はどうなるのか。逃げるのはキャプテントゥーレか、マツリダゴッホか、それともウオッカなのか。スローも考えられるが、行った行ったにはならないのが天皇賞・秋。むしろこれだけ好位希望がそろえば、中団待機組の方が競馬はしやすい。

 午後の枠順抽選では、目をつけていた馬の多くが有利とはいえない外枠に入った。その中であえて推したいのが7枠15番のオウケンブルースリだ。東京開催の最近9回で7、8枠で連対したのは8頭。昨年のウオッカをはじめ、すべて4番人気以内の馬だった。確かな力がなければ外枠は克服できないということだが、オウケンはその“条件”を満たしそうだ。
 休み明けの前走・京都大賞典が強い内容。それでも塩津助手は「獣医さんは心臓の音を聞いて、絶好調時の八分と言っていた」と明かす。外見以上に内面の上積みが大きい。上がり3Fの自己ベストは前走の34秒1。差し馬としてはあまり強調できる数字ではないが、これにも塩津助手は「これまでは長い距離を走っていたわけだし、2000メートルなら33秒台で上がっていい。今回が自己ベストになるのでは」と前進を見込んでいる。勝ち切るには展開の助けが必要だが、上昇度と堅実な末脚は魅力。馬券圏内を確保する可能性はかなり高い。=終わり=

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2009年10月30日のニュース