365日 あの頃ヒット曲ランキング 3月

【1996年3月】そばかす/JUDY AND MARY 卒業!“ジュディマリ”大人気

[ 2012年3月26日 06:00 ]

 ★96年3月ランキング★
1 ミエナイチカラ/B’z
2 Don’n wanna cry/安室奈美恵
3 そばかす/JUDY AND MARY
4 名もなき詩/Mr.Children
5 ミッドナイト・シャッフル/近藤真彦
6 I’m proud/華原朋美
7 あぁ/大黒摩季
8 空も飛べるはず/スピッツ
9 夢見る少女じゃいられない/相川七瀬
10 JAM/THE YELLOW MONKEY
注目Sexy/hitomi
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【そばかす/JUDY AND MARY】

 卒業シーズンである。卒業記念と称し、カラオケボックスに朝から晩まで入り浸り、男子も女子も声が枯れるまで熱唱する風景が全国各地で普通に見られるようになったのは、90年代の中盤ぐらいからだろうか。

 そんなカラオケボックスが特別な空間でない場所になった頃、女子中高生が好んで歌った曲が“ジュディマリ”。96年2月19日リリースの「そばかす」は、卒業する女子が全国津々浦々で通信カラオケにリクエストを繰り返した。

 リーダーでベース担当の恩田快人が、わずか数日で書き上げた曲でイメージは。前向きで明るいマンガ「キャンディ・キャンディ」だったとか。前作の「ドキドキ」がちょっと内省的だったことを踏まえて、飛びきりはじけてみたという。

 9枚目のシングルでオリコンチャート初の1位を獲得し、CDシングルの売り上げは103万枚を記録。数字的にはJUDY AND MARY最大のヒット曲で、年末のNHK「紅白歌合戦」にも初出場するきっかけの1曲だった。

 運転手がエッチだったため、1カ月でバスガイドの仕事を辞め、短大に通っていたのが、後にボーカルとなるYUKI。恩田に「プロの歌手になりたい」と相談したのは、91年札幌でのことだった。映画「いつかギラギラする日」に出演していた恩田とエキストラで出ていたYUKIは打ち上げの居酒屋で出会った。

 「デモテープ送ってよ。紹介してみるから」。当時ハードロックバンドに所属していた恩田は気軽にアドバイス。YUKIは約束通り、テープを送ってきたので何気なく聴いてみると、これがハマった。YUKIの子どものように甘い、それでいて高い声、今までのボーカリストにはない独特の雰囲気にピンとくるものがあった。

 早速2人で組むことを提案。函館から上京してきたYUKIと恩田でインディーズのアルバムを1枚制作した。それを聞いたスカウトマンが、メジャー契約を持ちかけた。ドラマのような話だが、JUDY AND MARYスタートまでの有名な本当の話である。

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