365日 あの頃ヒット曲ランキング 3月
【1988年3月】愛は心の仕事です/ラ・ムー 菊池桃子 突然のロックバンド転身
★88年3月ランキング★
1 パラダイス銀河/光GENJI
2 吐息でネット/南野陽子
3 抱いてくれたらいいのに/工藤静香
4 乾杯/長渕剛
5 GOOD MORNING―CALL/小泉今日子
6 You Were Mine/久保田利伸
7 風のエオリア/徳永英明
8 BEYOND THE TIME/TM NETWORK
9 愛は心の仕事です/ラ・ムー
10 悲しいね/渡辺美里
注目いつか何処かで/桑田佳祐
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。
【愛は心の仕事です/ラ・ムー】
88年2月17日、突然の発表にファンも関係者も驚きと戸惑いを感じた。
アイドル歌手の菊池桃子がロックバンドのボーカリストとして音楽活動をすることを発表。男女7人、黒人のコーラスも入れたバンド名は「ラ・ムー」で、24日に“デビュー曲”「愛は心の仕事です」をリリースすると報告した。
15歳で芸能界デビューしてから4年。二十歳を前に女優としても活動の領域が広がり、大人っぽさも見え始めた菊池だが、思わぬ方向転換。そのきっかけは短大進学にあったと説明した。
「高校と違って大学では何もかも自分で選択しなければならない。自分の意思で決めるることが、すごく楽しいことだと気が付いた。そこで自分が何をやりたいかと考えたら、歌を歌うにしても、制作の段階からいろいろと関わりたいと思った」。その時に偶然舞い込んだのが、バンドの話。ヒュージョングループのサポートメンバーだったキーボードの松浦義和らと組んで、R&B色の強いサウンドのボーカルとして声がかかった。
思い切った挑戦と物珍しさも手伝って「愛は…」オリコンチャートでもトップテン入り、TBS「ザ・ベストテン」では3月10日に9位でランクイン。ちょっと不思議な振り付けとともに話題となった。
まずまずのスタートを切ったように見えたラ・ムーだが、2曲目のシングル「少年は天使を殺す」がオリコンで4位になったのが最後に目立ったくらいで、その後名前が聞かれなくなった。秋に計画されていたコンサートツアーは結局企画段階でストップ。年明けの89年には解散危機がささやかれ、コーラス担当の黒人女性は米国に帰国したことも発覚した。
菊池は「ロックと言ってもハードロックではなく、メロディーラインを重視して、リズムはタイトに決めて、その上にふわっとしたボーカルをかぶせる」とバンドの方向性を口にしていた。しかし、アイドルの時と変わらない“やさしい”歌い方とリズム感が良かったわけではなかったことが、メンバーに戸惑いを生じさせた。
89年10月、菊池は個人事務所を設立。女優として芸能活動を続けることになった。これを機に「ラ・ムー」はシングル4枚、アルバム1枚を残し事実上解散した。
バックナンバー
-
最終回 【1975年3月】22才の別れ/風 一晩徹夜で書き上げたヒット曲は狙っていた
[ 2012年3月31日 06:00 ] 芸能
-
【1987年3月】湾岸太陽族/荻野目洋子 卒業式の翌日にリリース 英語の発音抜群!
[ 2012年3月30日 06:00 ] 芸能
-
【2000年3月】Love,Day After Tomorrow/倉木麻衣 正体分からずとも大ヒット
[ 2012年3月29日 06:00 ] 芸能
-
【1985年3月】ふられ気分でRockn’n Roll/トム・キャット 一度見たら忘れない
[ 2012年3月28日 06:00 ] 芸能
-
【1974年3月】襟裳岬/森進一 拓郎が曲を提供 思わぬアレンジ、思わぬA面変更
[ 2012年3月27日 06:00 ] 芸能
-
【1996年3月】そばかす/JUDY AND MARY 卒業!“ジュディマリ”大人気
[ 2012年3月26日 06:00 ] 芸能
-
【1973年3月】怨み節/梶芽衣子 「キル・ビル」で30年ぶりに脚光 笑わない名女優
[ 2012年3月25日 06:00 ] 芸能
-
【1999年3月】だんご3兄弟/速水けんたろう、茂森あゆみ他 品切れ続出 1週間で…
[ 2012年3月24日 06:00 ] 芸能
-
【1992年3月】BRIDGE/ハウンドドッグ 橋を渡るための一歩を踏み出す意味
[ 2012年3月23日 06:00 ] 芸能
-
【1981年3月】春咲小紅/矢野顕子 シングルは売れたけど…天才歌手 CM曲歌う
[ 2012年3月22日 06:00 ] 芸能
-
【1980年3月】贈る言葉/海援隊 卒業式の定番曲は半ばおまけのように作られた
[ 2012年3月21日 06:00 ] 芸能
-
【1995年3月】シングルベッド/シャ乱Q これが最後…飾らない自分描きミリオンセラー
[ 2012年3月20日 06:00 ] 芸能
-
【1989年3月】Runner/BAKFU―SLUMP 歌詞に込めた仲間へのメッセージ
[ 2012年3月19日 06:00 ] 芸能
-
【1998年3月】my graduation/SPEED “卒業”に込めた意味とは…
[ 2012年3月18日 06:00 ] 芸能
-
【1982年3月】色つきの女でいてくれよ/ザ・タイガース 伝説のGSバンド 期間限定復活
[ 2012年3月17日 06:00 ] 芸能
-
【1971年3月】知床旅情/加藤登紀子 初キスの後に…ヒット曲に隠された想い出
[ 2012年3月16日 06:00 ] 芸能
-
【1979年3月】HERO ヒーローになる時、それは今/甲斐バンド ペストンで熱唱!
[ 2012年3月15日 06:00 ] 芸能
-
【1976年3月】弟よ/内藤やす子 家出同然から8年 迫力満点 新人なのに姉御の雰囲気
[ 2012年3月14日 06:00 ] 芸能
-
【1990年3月】虹の都へ/高野寛 スキー必須曲 「ねるとん」枠のCMからヒット
[ 2012年3月13日 06:00 ] 芸能
-
【1994年3月】ラストソング/吉岡秀隆 役柄からギター練習 作詞作曲 歌まで歌った
[ 2012年3月12日 06:00 ] 芸能
-
【1988年3月】愛は心の仕事です/ラ・ムー 菊池桃子 突然のロックバンド転身
[ 2012年3月11日 06:00 ] 芸能
-
【1983年3月】う、ふ、ふ、ふ、/EPO「ひょうきん族」のあの人 コーラスでデビュー
[ 2012年3月10日 06:00 ] 芸能
-
【1972年3月】友達よ泣くんじゃない/森田健作 “青春スター”最大のヒット曲
[ 2012年3月9日 06:00 ] 芸能
-
【1997年3月】魂のルフラン/高橋洋子 「何か歌う歌ある?」から64万枚のヒット
[ 2012年3月7日 06:00 ] 芸能
-
【1984年3月】モニカ/吉川晃司 デビューからブレーク 自ら売り込んだ元五輪候補
[ 2012年3月6日 06:00 ] 芸能
-
【1986年3月】1986年のマリリン/本田美奈子 路線一転 おじサマも魅了した!
[ 2012年3月5日 06:00 ] 芸能
-
【1970年3月】白い蝶のサンバ/森山加代子 起死回生の復帰曲 阿久悠初期の代表作
[ 2012年3月4日 06:00 ] 芸能
-
【1993年3月】ロード/THE虎舞竜 実はから生まれた切ないヒット曲は「B面」だった
[ 2012年3月3日 06:00 ] 芸能
-
【1991年3月】翼をください/川村かおり 往年の名曲 20歳の異色歌手で復活
[ 2012年3月2日 06:00 ] 芸能
-
【1978年3月】演歌チャンチャカチャン/平野雅昭 店を立て直すためにレコード発売
[ 2012年3月1日 06:00 ] 芸能