365日 あの頃ヒット曲ランキング 3月
【1986年3月】1986年のマリリン/本田美奈子 路線一転 おじサマも魅了した!
★86年3月ランキング★
1 My Revolution/渡辺美里
2 季節はずれの恋/吉沢秋絵
3 DESIRE/中森明菜
4 じゃあね/おニャン子クラブ
5 OH!!POPSTAR/チェッカーズ
6 1986年のマリリン/本田美奈子
7 青いスタスィオン/河合その子
8 色・ホワイトブレンド/中山美穂
9 今夜はANGEL/椎名恵
10 風曜日、君をつれて/アルフィー
注目どうしてますか/原田
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。
【1986年のマリリン/本田美奈子】
アイドル路線でも十分やっていけた。それが、デビューからまもなく1年という時に、「他のアイドルと同じことはイヤ」のひと言で4枚目のシングルリリースを機に一気に路線変更へと舵を切った。
86年2月発売の「1986年のマリリン」はそのものスバリ、現代のマリリン・モンローをコンセプトに、秋元康がその世界を作り上げた。後に本田美奈子のトレードマークともなるヘソ出しルックのインパクトは強烈で、スレンダーボディーにミニの19歳の女の子が腰をくねらせて熱唱する姿は、アイドルとは無縁のおじサマまで魅了。レコードが売れない時代に25万枚をセールス。本田美奈子にとって最大のヒット曲となった。
高校1年の時に初めて訪れた東京・原宿で芸能事務所からスカウト。しばらく音沙汰がなく、歌手になる夢をあきらめかけていた頃に、アイドルの卵が集う「長崎歌謡祭で歌ってみないか」と連絡が入り、ろくにレッスンもせずに舞台に立ったところ、見事グランプリを獲得。デビューが決まった。家族はカラオケが大好きで、小さい頃からマイクを握っていた。くしくもそれがいい練習になっていた。
元々は演歌歌手を目指していたという。デモテープに歌を吹き込んでくるのは「北の宿から」「ラブ・イズ・オヴァー」などその手のものばかり。実は事務所側は、アイドルユニット「少女隊」のメンバーの一人にと考えており、演歌の路線は想定外もいいところだった。
それでも細い体に似合わず、パンチの効いた声も出せるし、情感たっぷりに歌う雰囲気に「グループじゃなくソロで」という方針に決定。さすがに演歌とはいかず、アイドルに。本田美奈子の進むべき道が決まった。
ロックバンドスタイルを経て、ミュージカル女優、そしてネオ・クラシックのジャンルにも挑戦。「一生歌を歌っていきたい」というほどの天職だったはずが、05年11月6日、急性骨髄性白血病により、38歳の若さで逝去。天性の歌姫の早すぎる死は惜しまれてならない。
バックナンバー
-
最終回 【1975年3月】22才の別れ/風 一晩徹夜で書き上げたヒット曲は狙っていた
[ 2012年3月31日 06:00 ] 芸能
-
【1987年3月】湾岸太陽族/荻野目洋子 卒業式の翌日にリリース 英語の発音抜群!
[ 2012年3月30日 06:00 ] 芸能
-
【2000年3月】Love,Day After Tomorrow/倉木麻衣 正体分からずとも大ヒット
[ 2012年3月29日 06:00 ] 芸能
-
【1985年3月】ふられ気分でRockn’n Roll/トム・キャット 一度見たら忘れない
[ 2012年3月28日 06:00 ] 芸能
-
【1974年3月】襟裳岬/森進一 拓郎が曲を提供 思わぬアレンジ、思わぬA面変更
[ 2012年3月27日 06:00 ] 芸能
-
【1996年3月】そばかす/JUDY AND MARY 卒業!“ジュディマリ”大人気
[ 2012年3月26日 06:00 ] 芸能
-
【1973年3月】怨み節/梶芽衣子 「キル・ビル」で30年ぶりに脚光 笑わない名女優
[ 2012年3月25日 06:00 ] 芸能
-
【1999年3月】だんご3兄弟/速水けんたろう、茂森あゆみ他 品切れ続出 1週間で…
[ 2012年3月24日 06:00 ] 芸能
-
【1992年3月】BRIDGE/ハウンドドッグ 橋を渡るための一歩を踏み出す意味
[ 2012年3月23日 06:00 ] 芸能
-
【1981年3月】春咲小紅/矢野顕子 シングルは売れたけど…天才歌手 CM曲歌う
[ 2012年3月22日 06:00 ] 芸能
-
【1980年3月】贈る言葉/海援隊 卒業式の定番曲は半ばおまけのように作られた
[ 2012年3月21日 06:00 ] 芸能
-
【1995年3月】シングルベッド/シャ乱Q これが最後…飾らない自分描きミリオンセラー
[ 2012年3月20日 06:00 ] 芸能
-
【1989年3月】Runner/BAKFU―SLUMP 歌詞に込めた仲間へのメッセージ
[ 2012年3月19日 06:00 ] 芸能
-
【1998年3月】my graduation/SPEED “卒業”に込めた意味とは…
[ 2012年3月18日 06:00 ] 芸能
-
【1982年3月】色つきの女でいてくれよ/ザ・タイガース 伝説のGSバンド 期間限定復活
[ 2012年3月17日 06:00 ] 芸能
-
【1971年3月】知床旅情/加藤登紀子 初キスの後に…ヒット曲に隠された想い出
[ 2012年3月16日 06:00 ] 芸能
-
【1979年3月】HERO ヒーローになる時、それは今/甲斐バンド ペストンで熱唱!
[ 2012年3月15日 06:00 ] 芸能
-
【1976年3月】弟よ/内藤やす子 家出同然から8年 迫力満点 新人なのに姉御の雰囲気
[ 2012年3月14日 06:00 ] 芸能
-
【1990年3月】虹の都へ/高野寛 スキー必須曲 「ねるとん」枠のCMからヒット
[ 2012年3月13日 06:00 ] 芸能
-
【1994年3月】ラストソング/吉岡秀隆 役柄からギター練習 作詞作曲 歌まで歌った
[ 2012年3月12日 06:00 ] 芸能
-
【1988年3月】愛は心の仕事です/ラ・ムー 菊池桃子 突然のロックバンド転身
[ 2012年3月11日 06:00 ] 芸能
-
【1983年3月】う、ふ、ふ、ふ、/EPO「ひょうきん族」のあの人 コーラスでデビュー
[ 2012年3月10日 06:00 ] 芸能
-
【1972年3月】友達よ泣くんじゃない/森田健作 “青春スター”最大のヒット曲
[ 2012年3月9日 06:00 ] 芸能
-
【1997年3月】魂のルフラン/高橋洋子 「何か歌う歌ある?」から64万枚のヒット
[ 2012年3月7日 06:00 ] 芸能
-
【1984年3月】モニカ/吉川晃司 デビューからブレーク 自ら売り込んだ元五輪候補
[ 2012年3月6日 06:00 ] 芸能
-
【1986年3月】1986年のマリリン/本田美奈子 路線一転 おじサマも魅了した!
[ 2012年3月5日 06:00 ] 芸能
-
【1970年3月】白い蝶のサンバ/森山加代子 起死回生の復帰曲 阿久悠初期の代表作
[ 2012年3月4日 06:00 ] 芸能
-
【1993年3月】ロード/THE虎舞竜 実はから生まれた切ないヒット曲は「B面」だった
[ 2012年3月3日 06:00 ] 芸能
-
【1991年3月】翼をください/川村かおり 往年の名曲 20歳の異色歌手で復活
[ 2012年3月2日 06:00 ] 芸能
-
【1978年3月】演歌チャンチャカチャン/平野雅昭 店を立て直すためにレコード発売
[ 2012年3月1日 06:00 ] 芸能