若狭勝弁護士 大谷自身が望まなかった場合、水原氏が「処罰に至らない可能性もあり得る」と語る

[ 2024年3月23日 07:15 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が22日までに、自身のYouTubeチャンネル「弁護士 若狭勝のニュース塾」を更新。ドジャース大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏の違法賭博が疑われている問題について言及した。

 水原氏をめぐっては地元紙ロサンゼルス・タイムズが違法賭博への関与が浮上し、告発されたと報道。捜査対象のブックメーカーに借金があり、他のメディアは大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億7950万円)が送金されたとも報じた。当初は水原氏が「彼(大谷)は残念がったが、二度と繰り返さないように私を助けると言った」と説明したが、翌日になって翔平は私の借金のことは知らず、送金もしていない」と発言を撤回。大谷側の弁護士が「翔平が窃盗被害にあったことが判明し、当局に問題を引き渡した」との声明を出した。

 若狭氏は「今回のカルフォニアの違法なブックメーカーは、要するに信用というか、お金を出さなくてもそこそこのお金で賭けをできる、しかし、負けてしまうとどんどんそれが膨らんでいく、どんどん負債が増えていくというシステムだった」と説明した。

 さらに、今後法的にどのようなことが考えられるか、として「大谷さんのお金を水原さんが引き出したという時に、2つ考えられるんですけど」とし、日本の刑法では水原氏が大谷の金の管理を任され、カードなどを使ってブックメーカーに送金した場合は「使い込んだということで業務上横領」。また、管理はしていないが、勝手に大谷の同意を得ずに送金した場合は「窃盗罪になる」と指摘した。

 水原氏が違法なブックメーカーに関与していたことや、横領や窃盗ということで米国の法律で罰せられるということも「当然ある」とした。

 また、水原氏が横領や窃盗という場合には「日本の刑法の下で処罰するということが可能になってきます」とし、日本の刑法に照らした場合には「日本円で6億円以上を使い込んだ、盗んだ事になって、それが弁償されなければそれは執行猶予など付かずに実刑になって、しかも5~7年というような刑に処せられる可能性はある」と解説した。

 しかし、大谷自身が「処罰は望まない」という場合には「処罰に至らないという可能性もあり得ると思います」と話した。続けて「これまで大谷選手を最も近くで支えてきた水原氏が突然チームを去ることになった。新天地で結婚もして、新たなシーズンをスタートしたばかり。その大谷選手にも色んな心理的・精神的にも影響を与えてしまう事はあり得ると思います」と心配していた。

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