谷原章介　春闘で大手企業“満額回答”続出に「実質賃金は…決して生活が楽になっているわけじゃない」

谷原章介
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　俳優の谷原章介（51）が14日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8（エイト）」（月～金曜前8・00）に出演。2024年春闘の集中回答日となった13日、トヨタ自動車や日立製作所といった大手が労働組合の賃上げ要求に相次いで満額回答、日本製鉄の回答は要求を上回り、電機、鉄鋼など主要製造業で高い水準の賃金上昇が実現することに言及した。

　歴史的な物価高が続く中、大手で31年ぶりの平均賃上げ率を記録した昨年を上回り、経団連が目指す4％超の達成は確実な状況。岸田文雄首相は賃上げ継続へ「あらゆる手を尽くす」と表明。この流れが中小企業に波及するかどうかが焦点となる。

　賃金と物価がそろって上昇するとの期待が高まれば、日銀の大規模な金融緩和策の転換にも結びつく。ただ物価高を反映した実質賃金は低下傾向が続いており、中小が賃上げで追随できなければ格差が拡大する恐れもある。

　谷原は、「実質賃金は、昨年あれだけの増額をしていても実はマイナスが続いている」と言い、「賃金が上がっていても生活が決して楽になっているわけじゃない」と指摘した。