スカパラ・谷中敦　櫻井敦司さん追悼、ライブ予定だった会場へ足運ぶ　「涙が一筋零れました」

「東京スカパラダイスオーケストラ」の谷中敦
Photo By スポニチ

　「東京スカパラダイスオーケストラ」の谷中敦（56）が27日、自身のX（旧ツイッター）を更新。24日に訃報が発表されたロックバンド「BUCK－TICK（バクチク）」のボーカル・櫻井敦司さん（享年57）を追悼した。

　「昨日はBUCK-TICK　TOUR　2023　異空-IZORA-　ALTERNATIVE　SUNで名古屋のZeppに来る筈だった櫻井敦司さんのために沢山の方々が集まられたと聞きました。自分も名古屋にいたんですが、昨晩は行けなかったので、新幹線乗る前にZepp　Nagoyaに寄りました。昨晩の痕跡は何も無かったけど、涙が一筋零れました」とライブが行われる予定だった会場に立ち寄ったことをつづった。BUCK-TICKのツアーは全て中止が発表されたが、訃報から一夜明けた25日から、中止になったライブ各会場に櫻井さんへのメッセージを寄せ書きできるボードが設置されていた。

　12月に57歳を迎える谷中は櫻井さんと同い年。かねてから親交があり、2018年には自身のインスタグラムで2ショットをアップ。「同じ1966年産まれ、BUCK-TICKの櫻井くんと。久しぶりに会って感動した。何故か分からないけど泣きそうになった、。もう10年以上かな、そんなに会える訳でもないし、1年に1回メールするかしないかくらい。詩を送ると一言二言返事くれてさ。そんなに饒舌な関係でもないんだけど、俺はきっとずっと心の底で繋がってる気がしてるんだろうね」と記していた。

　「BUCK－TICK」はビジュアル系バンドの草分けで、現在も活動中の5人組ロックバンド。櫻井さんは19日午後11時9分に脳幹出血のため57歳で死去したことが24日、バンドの公式サイトで発表された。

　公式サイトでは「57歳というあまりに早すぎる旅立ちでした。いまだ信じられない思いがいっぱいで気持ちが混乱しており、メンバー、スタッフ共に言葉に表すことができないほどの深い悲しみです」とコメントを発表。後日、しのぶ会が開かれる。

　急逝した19日はKT　Zepp　Yokohamaで公演を行っていた。午後6時半に開演し、櫻井さんは1曲目の最後、ステージの階段を下りる際にふらついて転倒。すぐに立ち上がれなかった。3曲目「絶界」の歌唱後にスタッフを呼び、肩を借りて2、3分話した後に歩いて退場。メンバーも駆け寄り、ギターの今井寿（58）が「ちょっと休憩」と観客に伝えたが再開することはなく、そのまま中止。櫻井さんは会場から救急搬送されたが、数時間後に息を引き取った。