廣瀬陽子氏 ワグネルの反乱、ウクライナの戦況への影響は「心理的にウクライナに利する可能性」

[ 2023年6月25日 10:45 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を研究し、政府の国家安全保障局顧問(2018~20年)などを歴任した慶大総合政策学部教授の廣瀬陽子氏が25日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。ロシアの民間軍事会社ワグネルによる武装反乱について言及した。

 ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明。懸念されていたモスクワでワグネル部隊とロシア軍が衝突する事態は回避される見通しとなった。ロイター通信によると、ワグネル部隊は制圧していたロシア南部ロストフ州にある南部軍管区司令部から撤収した。これに先立ちベラルーシ大統領府は、ルカシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けてプリゴジン氏と協議し、ワグネルが進軍をやめ、緊張緩和の措置を講じることで合意したと発表。事態打開のために仲介役を担ったと強調した。ロシアのプーチン大統領は一時「武装反乱だ」と非難し、鎮圧すると表明。これに対し、プリゴジン氏は「大統領は大きな間違いを犯した」と投降を拒んでいた。

 廣瀬氏は、今回のワグネルの反乱がウクライナの戦況にどのように影響するかについて「戦況的にはあまり大きな影響はないと思うんですけれども、心理的にウクライナに利する可能性があると思う。これだけロシア国内が混乱していて、しかもプーチン大統領の求心力が弱っているということを見せつけてしまった。これはウクライナにとっては心理的に大きなプラスになると思います」と見解を述べた。

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