菊地幸夫弁護士 持続化給付金詐欺事件で相次ぐ若者の逮捕に「日本でお金にまつわる教育はこれからの分野」

[ 2022年6月14日 16:19 ]

東京・赤坂のTBS社屋
Photo By スポニチ

 菊地幸夫弁護士(64)が14日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演。相次ぐ持続化給付金詐取事件について言及した。

 番組は国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして東京国税局職員らが逮捕された事件で、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに出国していた自称不動産業の松江大樹容疑者(31)を13日に詐欺容疑で逮捕したことを紹介。同容疑者の家族から代理人弁護士を通じ警視庁に「13日に必ず出頭させるので逮捕しないでほしい」と上申書が提出されていたことも取り上げた。

 菊地弁護士は上申書について「全く効果がない。それで逮捕されないんだったら、皆そういう上申書を出して世の中、逮捕される人がいなくなります」と指摘。「効果があるとすれば、最後に判決を受ける段階で素直に逮捕に応じた、自らドバイから帰ってきた、というところをちょっと考慮していただく、その程度と思います」とした。

 持続化給付金詐欺事件をめぐっては約9・6億円を不正に詐取したとされる家族ぐるみの事件も起きるなど、5月末までに全国で3315件が摘発され、容疑者は3770人、立件額は約32億円にのぼるという。さらに、容疑者の62%が20代、6%が10代と若者が7割近くを占めている。

 菊地弁護士は若者の逮捕の多さに「まだ日本の教育の中で金融教育とかお金にまつわる教育はこれからの分野。お金もこれからどんどん電子マネーになっちゃうし、そういう時代で生きていく若者をどう消費者教育していくのか課題」とした。

 そして「遅れている面がこういうような簡単に話に乗っちゃって自分のやってることがいいのか悪いのか分からない若者が世の中にいっぱいいるとすると、成人年齢が18歳に下がっちゃったのは非常に不安。あるいは悪いと分かっててやった人間がかなりいるとすると、これまたゆゆしき問題」と語った。

続きを表示

2022年6月14日のニュース