4630万円誤送金問題、専門家が“容疑者丸儲け”のリスクを指摘

[ 2022年5月24日 17:06 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 国際カジノ研究所の木曽崇所長が24日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモート出演。山口県阿武町が誤って振り込んだ給付金4630万円の一部を使用した疑いで電子計算機使用詐欺容疑で同町の無職田口翔容疑者(24)が逮捕された事件をめぐり、町が同日、約4300万円を法的に確保したと記者会見したことについて言及した。

 番組ではA、L、Mと3つの決済代行業者から阿武町に4299万3434円が振り込まれたと説明。このお金が誤送金そのもののお金なのか、ネットカジノで得たお金なのか、あくまで決済代行業者が自主的に返したお金なのか不明とした。

 その上で田口容疑者が本当にネットカジノでお金を使ったかについて議論。木曽氏は「使っていなかった」に一票を入れた。

 その理由として「そもそも容疑者がお金を動かしたのはギャンブルで使いたいからでなく、お金をネコババするためだったのではないかという前提です」とした。

 「プールしていたのか、もしくはカジノから別の口座、別の携帯、例えば電子マネーであったり、仮想通貨であったりで横に移すことができる。そういうことをすでにやっていた可能性がある。そうなると、今回の容疑者は坊主丸儲けみたいになっちゃう」と指摘。

 決済代行業者が警察から捜査されることを避けるため、肩代わりした場合は「弁済は代行業者がお金を払ってくれてますから、一方でお金は実はすでに別の銀行口座、もしくは電子マネー、仮想通貨のような形で移動させている場合には、今回の事件が終わった後にそれを自分のものにすることが可能になってしまう可能性がある」と田口容疑者が最終的にお金を手に入れる可能性もあるのではとした。

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2022年5月24日のニュース