元プロ野球審判・山崎夏生氏 白井球審の詰め寄り騒動に「ルールに則っている」行動でも「問題点もあった」

[ 2022年5月1日 12:53 ]

元プロ野球審判の山崎夏生氏(2008年撮影)
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 元プロ野球審判の山崎夏生氏(66)が1日、フジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)にゲスト出演。4月24日のオリックス―ロッテ戦でボール判定をめぐってマウンド上のロッテ・佐々木朗希投手(20)に白井一行球審(44)が詰め寄った場面について語った。

 今回の騒動について、山崎氏は「何があっても審判を守ります」と立ち場を明確にしつつも「ただ、100%ではない。(白井球審にも)問題点もあった」と見解を示した。

 「(白井審判の)行動自体はルールに則っているんです」としたうえで公認野球規則、審判員裁定8・02に書かれた「監督も選手もコーチも審判の下した最終判定に異議を唱えることは許されない」「ボール、ストライクの判定について、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば試合から除かれる」とするルールを読み上げた。

 山崎氏は「これを知らない選手は多いんじゃないかと思いましたね」とし、佐々木朗自体も「おそらく知らなかったと思う」とし、「(マウンドから下りたことも)悪気はないと思う」とした。

 出演者からルールがあるにせよ、「感情的になっているように見える」態度だったとの指摘には「そういう画的にはマズいんですよね」と苦笑。それでも「(白井球審とは)長い付き合いで、彼の地の顔を知ってますから、いつも毅然とした顔をしているんです。我々、審判もね、グラウンドに入るとスイッチ入るんです。9割冷静、1割の熱い部分がないと、集中力も出てこないし、いいジャッジもできない」とフォローした。

 さらに、白井球審の行動も問題点についても言及。「試合終了後、報道陣が駆け付けたらしい。こういう時、危機管理の一番大切なのは事後処理の迅速さと、説明責任なんです。この点で、白井球審がせっかく(報道陣が)来てくれたのに、普段は審判って言われっぱなし、叩かれっ放しなんですよ。せっかくそのチャンスがあるのに、なぜ自分の行動を説明しなかったのか」と疑問符。「引き金になった、佐々木投手は間違いなく、マウンドから駆け下りてますね。3歩ぐらい外れちゃった。警告を与えるのは当然のこと。そうやらなければ審判のルール違反になってしまう。(答えていたら良かった)ですね。『ノーコメントです』と言ってしまって、そうすると、傲慢な印象を与えるんです」とした。

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2022年5月1日のニュース