久本雅美 佐藤B作主宰の劇団から“お笑い女優”の道へ 面接日に「トイレの戸が…」特技は「元気です!」

[ 2022年4月17日 11:38 ]

久本雅美
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 タレントで女優の久本雅美(63)が16日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)に出演。女優となったきっかけを明かした。

 今年で芸能活動41周年となる久本。1981年に佐藤B作の主宰する劇団東京ヴォードヴィルショーに入団し、芸能活動をスタートさせた。84年には同劇団のメンバーだった柴田理恵らとともにWAHAHA本舗を設立。その後テレビなどでも活躍するようになった。

 MCの加藤浩次から「久本さんはヴォードヴィルショーっていう劇団のお芝居が好きだったんですか」と振られると、「そうなの」と回答。「たまたま大阪にいて、何になりたいか分かんなくて、人前で話したり笑かしたりするの好きだったんだけど、そっちのプロになろうとか思ってなくて。たまたま東京に遊びに来たときに見たら私がはまっちゃったの。何この劇団、こんなお笑いの世界があったのか、っていう」と振り返った。

 「いや、私はこのお笑いの劇団に入って、お笑いの女優さんになりたいわって言って、東京ヴォードヴィルショーにもう直談判で。大阪から電話してたのよ。『入れて下さい、入れて下さい』って」と久本。劇団からは「今年はもう取らない」と断られたというが、「こっちはもう行く気満々だから」と自ら東京の稽古場に訪れたという。稽古場のすりガラス越しに靴がずらりと並んでいるのを見て、「稽古中だ、そんなの言えない」と思ったものの、「何のために来たんだ、よし頑張ろう」と心の中で奮起。ドアを開けて下を向きながら「東京ヴォードヴィルショーに入れて下さーい!」と叫んだところ、稽古場は空だったとした。

 靴は稽古用の上靴だったが、中からマネジャーが登場。「お前か、大阪から何回も連絡してきたのは」と言われ、再び頼み込むと、「B作に会わせて気にいったら入れてやる」と言われたとした。再び指定された日に稽古場に向かおうとしたものの、「実はちょっと遅刻しちゃったわけ。(アパートの)トイレの戸が壊れちゃったのよ」。押しても引いても開かず、窓から「助けて下さーい」と叫び、大家に外から戸を壊してもらい脱出。大急ぎで駆け付けたが、既にそこには女性と佐藤がいたとし、女性は「あたし殺陣もできます。ジャズダンスもやったました。養成所も行ってました」などとアピールしていたという。

 「ただのド素人。全く何もやったことない。演劇の“え”の字も知らない」という久本は、佐藤に「君は何ができるんだ」と聞かれると、思わず「元気です!」と返答。すると佐藤は「あっ、元気が一番だな」とあっさりと話したとした。その半年前には柴田も直談判で入団していたが、久本が面接から帰ったあと、佐藤は柴田に「今な大阪から面白い女が来てな、たぶんお前とコンビになるぞ」と伝えたという。その後、久本には合格の連絡が届いたとした。

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2022年4月17日のニュース