66歳郷ひろみ　キャリア50年で「パーフェクトに歌えたのは数年前の1曲だけ」

50周年を迎え全国ツアーをスタートした郷ひろみ（撮影・西尾　大助）
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　歌手の郷ひろみ（66）が17日、埼玉・越谷のサンシティホールでレコードデビュー50周年を記念した全国ツアーをスタートさせた。

　「2億4千万の瞳―エキゾチック・ジャパン―」でスタートし。冒頭から熱気ムンムンの会場。ファン1600人を前に「よろしく哀愁」、「お嫁サンバ」など17曲を披露した。1972年8月1日のデビュー曲「男の子女の子」も歌唱し、50年の歴史を感じさせる幕開け。軽快なステップ、ダンスではしなやかに1回転し、得意のジャケットプレーでもファンを沸かせた。

　郷はトーク中に50年の歴史を振り返りながら、ファンに感謝した。

　「郷ひろみは10代でジャニー喜多川さんによって誕生して、みなさんが応援してくれた。20歳になった時に米国に行って、“これは1カ月くらいではダメなんだな”と思って。“10年先、20年先、変わってるんだろうな”という思いだけで駆け抜けた20代。30代でバラードに出会い、40代でGOLDFINGER’99と出会い、最後かなと米国に行く決意をした。そして米国から帰ってきて50代、いろんな意味でやっとこれから経験してきた大切なものを見せられると。そして60代は、“黄金の60代”と自分で位置づけて、それが早くも半ばを過ぎて。でも自分がこうして50年存在してきたことに、たくさんの誇りを持っています。本当にどうもありがとう」

　開演前の取材では、10日に完全試合を達成したプロ野球・ロッテの佐々木朗希投手（20）に刺激を受けたことを明かした。郷は「完全試合はすごいよね」と令和の怪物を称えた。自身は50年のキャリアになるが「パーフェクトに歌えたのは数年前の1曲だけ」で、「100点を目指して歌って、もちろん及第点は超えていく。だけど完璧ということはない」と語った。自分を厳しく律してきた郷らしい言葉。60代になってもパーフェクトを目指して歌い続ける。