坂上忍 「“男性優位”の映画業界」の文言に声荒げる「テレビは無傷なんですか?」

[ 2022年3月30日 13:56 ]

坂上忍
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 俳優でタレントの坂上忍(54)が30日、MCを務めるフジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)に生出演。声を荒げて訴える場面があった。

 番組では、複数の女性に性行為を迫ったなどと「性加害」を報じられたことを受け、芸能活動を無期限休止すると発表した俳優の木下ほうか(58)の騒動を特集。木下は3月23日に「文春オンライン」に「性加害」疑惑を報道された。記事では、2人の女優が2011年に木下から性行為を強要されたと訴えた。1人は演技指導の名目で木下の自宅に行った際の行為を告発。もう1人に対しては、木下は「いろんな監督を紹介してやれる」と話していたといい、いずれも優位な立場を利用して関係を迫ったものだった。これを受け、所属事務所は謝罪し、木下との契約解消を発表。木下も「一部事実と異なる点や10年程前のことで記憶にないこともございますが、概ね間違っておりません」と報道を認め、謝罪し、「芸能活動については全て無期限に休止させていただきます」とした。

 この問題で議論する中で、「僕は久しぶりに…久しぶりですよ。打ち合わせで声を荒げました。台本読んで…」と切り出した坂上。提示されたフリップにも「“男性優位”の映画業界」と表記されていたが、これを問題視。「“男性優位”の映画業界って映画業界に限定していることに頭に来て。『映画業界だけなんですか?』『テレビは無傷なんですか?』って聞いたもん」と訴えた。これを受け、スタッフから「映画業界っていうのを変えましょうか?」と聞かれたというが、「変えてもらっちゃ困る」とし、「『これの文句を言うのは生放送で言うから』って。この問題って、映画業界だけでないのはもちろん、テレビも入ってます。舞台も入ってます、もちろん。でも、これ以外、芸能界以外もですよ」と声を荒げた。

 さらに「結局、権力が生じるところっていうのは力関係でそういうことが起こり得るわけですよ。起こってもいいケースもある、丸く収まっちゃうケースもある。丸く収まらないことで多いのが優位性、そこが問題視されている」と続けた。

 その後、上下関係のある立ち場での恋愛や、年齢差のある恋愛などに議論が白熱する場面も。あくまでも今回の騒動は特殊な例であることを踏まえつつ、「今回の件を別として、僕らの業界でいってたら、こういうことをやってるのはプロデューサーなんじゃないの?キャスティング権持ってるのはプロデューサー。自衛策として、役者風情が何かつないでやるよ!って言ったところで、いくらテレビに出ていたってその人の権限なんてほぼない。売れてたってない。売れている役者だって、事務所からしたらいちタレント。キャスティング権ってプロデューサーが持っているから、まともな人、ちゃんと仕事している人はそんなことやったら自分も消えるから(やらない)。こういうことする人は中途半端な人」と持論を展開した。

 また「どうしてもこの問題を映画業界の中だけで終わらせたくないのは、このニュースを映画業界だけのものにしちゃったら、テレビとか舞台って他人事と捉えて、うちら関係ない、バレてないってなっちゃったら変わらないんだよ。転換期であることは間違いない」と訴えた。

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2022年3月30日のニュース